猫たちとの日常をそのまま切り取った漫画が温かい 語り手が猫の『俺、つしま』に“だいすきなじかん”を思い出す(1/2 ページ)
猫たちとの日常は幸せでいっぱい。
猫たちとおじいちゃんの暮らしを描くTwitter漫画『俺、つしま』が、なんでもない日常にある温かくて優しい時間を思い出させてくれます。
一人称が“俺”の猫「つしま」さん(以下、つーさん)が語り手となり、猫たちに老人だと思われている、本当は女性の「おじいちゃん」と一緒の家で暮らす日常が描かれます。以前には、つーさんより先輩の最年長猫「ズン姐さん」が、年で寝ていることが多くなった日々のエピソードが描かれ、おじいちゃんが猫たちに思う「ただいてくれたらそれでいい」という気持ちに、Twitterで共感の声が寄せられ話題になりました(関連記事)。
つーさん視点で見るおじいちゃんは、余計に人間くさく見え、共感しつつもその姿になんだか笑ってしまいます。真夜中に「夜食を食べたい」気持ちと闘うも、つーさんのフォルムに“おにぎり”を見て、結局いつもふたりで食べてしまう――あるあるな失敗エピソードですが、並んで一緒に食べる光景を見ていると、つーさんの「俺のだいすきなじかんだよ」という気持ちと重なります。
そんな風に日常のそのままが切り取られた内容は、ふと、人生の幸せな瞬間ってこういうことなのかもと、気付かせてくれるような温かさがあります。流れる時間からお互いの愛をしみじみと感じる……。
おじいちゃんの愛すべきおっちょこちょいも魅力的ですが、リアルに描かれたつーさんのモフモフ感や豊かな表情はそれ以上に愛らしさでいっぱいです。猫は他にも、お腹を揉みしだかれるのが好きな「ちゃー」や、地回り猫でなかなかおじいちゃんに慣れない「オサム」などが登場しますが、みんな立ち姿(座り姿)や表情まで特徴があります。リアルな猫なのに人間味もある表現がとても自然で、その姿を見ているだけでも癒されるのは間違いありません。
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