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お兄ちゃん帰ってきた!! 「男はつらいよ」22年ぶり新作、主演・渥美清で2019年公開へ

テーマは「いま、僕たちは幸せかい?」

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 1969年8月に劇場公開された第1作をはじめこれまで49作品が製作された山田洋次監督の国民的人気シリーズ「男はつらいよ」が、2019年に50周年を迎えることを記念し、22年ぶりに50作目となるシリーズ最新作を製作することが明かされました。主演は渥美清さん、2019年公開予定です。お兄ちゃん帰ってきた!!


「今という時代になって、寅さんを見直してみることによって、元気一杯だった時代を思い出しつつ、次の時代へのギアチェンジをしなければ、と寅さんを見ながらふと考えてみる、そんな映画を作りたい」と山田洋次監督

 山田洋次さん原作・脚本・監督(一部作品除く)、渥美清さん主演の松竹映画「男はつらいよ」シリーズは、もともと1968年に全26話のテレビシリーズとして誕生。その最終回で主人公のフーテンの寅がハブにかまれて死ぬという展開に視聴者からの抗議が殺到し、映画化。以後、1995年までの26年間で全48作品が製作されました。1996年8月に亡くなった渥美さんの没後1年に当たる1997年には、第25作のリマスター版として「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇」が公開され、劇中では満男が見た幻として寅さんがCG合成で登場しています。

 周年プロジェクトの1つとして発表された22年ぶりの最新作は、「主演は渥美清さんであること」「倍賞千恵子さんや前田吟さん、吉岡秀隆さんなどおなじみの人物が登場すること」「10月中旬から撮影所や柴又など、寅さんゆかりの地で都内ロケが行われること」が明かされています。

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 加えて、50周年プロジェクト発表会見に登壇した山田監督は、「第1作の終わりで博とさくらが結婚してオギャーと赤ん坊(満男)が生まれた。その満男をずっと撮り続けて、小学生から中学、高校へ進み、恋をしていろんな経験をする成長を追いかけた」とシリーズを説明。

 最新作はそうした成長のプロセスを凝縮したものになるとして、「一人の少年の精神世界の成長を描いて大人になってしまうまでを、なんとかして映画にして、面白く伝えられないか。何年も前から考えていたことが、50周年を機に実現できる」と思いを吐露し、「主演はあくまでも渥美清であることが大事。その上で、“いま、僕たちは幸せかい?”との問いかけが、この作品のテーマになるんじゃないかと思う」と新作への思いを重ねました。

 また、山田監督とともにゲスト登壇した倍賞千恵子さんは、「こんにちは、元・さくらで、これからもさくらです」と場内を和ませた後、「この映画には日本人独特の思いやりや愛情がある」と同シリーズが長く愛される理由を推察。最新作については、「寅さんは実はずっと皆さんの心の中に生きていた。そのみなさんの心が山田さんを動かしたんじゃないかと思っています。23年ぶりに諏訪家のみんなと映画を作ることができてうれしいです」として、再びさくらを演じる喜びをあふれさせました。

 なお、「男はつらいよ」50周年プロジェクトではこの他、全49作品の4Kデジタル修復や、テレビ放映、葛飾区との協働、展覧会や新キャラクターデザイン、小説の出版など数々のプロジェクトが紹介されています。


「男はつらいよ」50周年プロジェクトロゴ

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