キリンの定番ウイスキー「富士山麓樽熟原酒50°」が3月末に終売 売れすぎて原酒が不足
「富士山麓」ブランドの定番ウイスキーとして愛されてきました【訂正あり】
キリンは11月28日、ウイスキーの主力商品「キリンウイスキー富士山麓樽熟原酒50°」の販売を2019年3月下旬の出荷分をもって終了すると発表しました。昨今は国産ウイスキーの人気が国内外で高まっており、同商品も予想を上回る販売状況で将来的に安定して供給することが困難になると判断したといいます。
「富士山麓樽熟原酒50°」は、キリンディスティラリーが富士御殿場蒸溜所で製造している銘柄「富士山麓(ふじさんろく)」の定番ウイスキー(実売価格1600円程度)。世界的な酒類品評会「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ」で金賞を受賞した廉価ウイスキー「富士山麓樽熟原酒50°」を、2016年2月にフルリニューアルする形で発売されました。
【訂正】2018年11月28日21時25分:記事初出時、「富士山麓樽熟原酒50°」について“廉価ウイスキー(実売価格900円程度)”“2014年には「富士山麓 シングルモルト 18年」とともに世界的な酒類品評会「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ」で金賞を受賞”と記述しておりましたが、こちらは前身となる「富士山麓 樽熟50°」の情報で誤りでした。お詫びをもって訂正いたします。
キリン広報部は一時販売休止ではなく終売とした理由について、「ウイスキーの原酒の製造量が限られているなか、将来お客さまに喜んでいただける商品を提供するために考えた上での決断です。今後は原酒のストックを増やし、それを最大限生かしたラインアップを展開したいと考えております」と説明しました。
予想を上回る売れ行きとなった背景については、国産ウイスキー人気に加え「弊社のマスターブレンダーである田中城太が昨年、ウイスキー業界の国際アワード『アイコンズ・オブ・ウイスキー 2017』において世界最優秀ブレンダーに選ばれ、品質への評価があがったことも一因であると考えられます」と推察。富士山麓ブランドにおける新商品については現時点で未定とのことです。
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