レビュー

「ボロッボロ……大丈夫かこれ」 東武鉄道がいろいろすごい「2機目のSL」を復元する理由(2/3 ページ)

こ、この存在感、すごかった。復元前のSL 2号機の姿を写真でチェック【フォトレポート】

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昭和50年に引退、長期間静態保存されていた車両を「営業運転できるまで」に復元へ

 2機目、今回東武鉄道が復元する「C11 1」は、1947年(昭和22年)に滋賀県・江若(こうじゃく)鉄道の発注で日本車輌製造によって製造されたC11型蒸気機関車「江若鉄道C11の1号機」という車体です。

 江若鉄道で活躍したあと、1957年(昭和32年)に北海道・雄別炭礦鉄道へ、1970年(昭和45年)に北海道・釧路開発埠頭へ引き渡されながら活躍しました。役目を終えた1975年(昭和50年)に廃車となり、以来長らく北海道の個人が静態保存していたそうです。


C11 1は、北海道で長らく静態保存されていた(写真:東武博物館)

 C11 1機関車は、全長12.65メートル、高さ3.9メートル、重量は約55トン、動輪直径は1.52メートル。南栗橋SL検修庫まで、北海道江別市でトレーラーに積んで、北海道苫小牧港まで陸路、苫小牧港から茨城県大洗港まで海路(フェリー)、大洗港から南栗橋SL検修庫(埼玉県久喜市)まで陸路と、約7日かけて運びました。煙突や運転台を外して運搬したために運搬時重量は約43トンだったそうですが、ともあれこんな巨大なモノをよく……。

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北海道から南栗橋SL検修庫までトレーラーで運送。トレーラー積み込み中の様子(写真:東武博物館)

大洗港に到着したSL(写真:東武博物館)

南栗橋車両管区にトレーラーが到着

やっと着いたところだが、作業本番はこれから

奥の黒い建物が南栗橋SL検修庫

南栗橋SL検修庫は2016年7月に完成

バックでSL検修庫まで近づくトレーラー

デカい!

シートが外された……!

登場!! いきなりこの存在感

前から愛でる

運送のため、煙突、蒸気ドーム、運転台などは外されていた

そのため、運転席が剥き出し。操作部のスチームパンクっぽい雰囲気がすごい。あ、ホンモノか

プレートは「C11 1」

クレーンで持ち上げて、線路へ移す

約43トン(搬入時)の車体を2機のクレーンで持ち上げて、角度を細かく調整しながら線路上へ移動させる

線路上へ来た。まるで機関車が飛んでいるようだ……

慎重に位置を合わせながら……

無事に線路へ

うぉぉぉかっこいい

近づくとプワーンとすえた匂い。サビもすごい

運転席の様子

「鉄」感がハンパない

蒸気機関のキモである「蒸気」の圧力計とのこと

動輪の直径は1メートル52センチ

サビ具合、汚れ具合がいい味出しすぎていたところ。あと板バネだったのですね

さらにサビ具合、汚れ具合がいい味出しすぎていたところ

真正面から。連結器と握手したい

車体右側から

ピストンとクロスヘッド

パイプにサーモバンテージ的なものが巻かれている。ここが熱くなるのだろう

部品の多くも重厚感たっぷりでいい

サビがまたいい

連結棒のこのごつさ

 

煙室ドアを開けてみたい

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