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予想外の展開に涙 魔法の本に封じ込められた悪魔と少女の友情を描いた漫画に心が浄化される

友情に種族の違いなんて関係ないんだ。

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※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 魔法の本の中に封じ込められた悪魔と、魔法学校の少女。本来なら敵対すべき2人の、数十年に渡る友情を描いた漫画「書に封印されし大悪魔」が好評です。コメディーのまま進むのかと思ったら予想外の泣ける展開に、尊いという一言では片付けられない感動があります。

ラストはハンカチ必須の展開に

 ある王立魔法学校の書庫で、本棚から誤って本を落としてしまった少女。開いたページから角を持った大きな黒い悪魔が現れました。「久しぶりの人間の肉だ……。味わって喰らうとするか……」と迫る悪魔の恐ろしさに、少女は床にへたり込んで怯えながら「たべないでくださぁい……」と涙ながらに訴えます。悪魔はその姿を見て思わず胸が「トゥクン」と高鳴ってしまいました。あどけない少女に尊さを覚えた悪魔は「用事を思い出した」と言って、本の中に戻ってしまいます。


本を開いて悪魔の封印が解けてしまった……!

こんな悪魔出てきたら怖くて腰抜かしちゃうよ!

トゥクンしただと……?

みずから悪魔を呼ぶなど、さすがの悪魔も呆れてしまう

 7年後、少し成長した少女は今度は自ら本を開いていました。ずっと本の中にいる悪魔が寂しいのではないかと思いやる少女に、悪魔は再びときめいてしまいます。少女は時々書庫を訪れて話をするようになり、いつしか悪魔に悩みを打ち明けるまでに。不器用な上にがんばっても成績がよくないと、自信を持てない少女を、悪魔は「お前の力が必要になる場所がたくさんある」と慰めるのでした。

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相手は悪魔だというのにこの優しさ……!

魔法使い出てくる良書ばかり読んでるというのか

魔法使いと悪魔という違いなど、もう2人の間にはなくなっているんでしょうね……

 さらに10年の時が経って、少女は魔法学校の先生になっていました。成長する少女に反して、悪魔の姿は出会ったときから比べると随分と小さくなり、角がやたら大きく見えてしまうほどです。悪魔がどんどん弱くなっていた原因は、封印されている『浄化の書』。しかし悪魔は力を取り戻すことなど考えておらず、今までの偉業を残すための自叙伝を書き始めていたのでした。少女はその自叙伝のあまりの面白さに出版を提案し、この世に唯一の悪魔の自叙伝は瞬く間に大ベストセラーとなって世界中の人々に感動を与えたのでした。


1ページ目と同一人物とは思えないほど弱くなってしまいました

自分の存在が消えていくことを受け入れている悪魔さん

読書は人を変えますね

どんな内容なのか気になります

 そして60年が経過し、少女だった彼女はすっかり皺だらけになり、魔法学校の校長になっていました。悪魔は赤ちゃんのような姿となり、もう言葉を通い合わせることもできなくなっています。少女は間もなく浄化されるであろう悪魔のことを、世界中の人々同様、忘れないと誓います。たとえ悪魔であろうとも「本の中のわたしの親友」であることに、代わりはないのでした。


この姿になっていく過程も彼女はずっと見ていたんでしょうね……

とても優しいおはなしでした

 年を取って老いていく人間の少女に対して、若返ってとうとう赤ちゃんになってしまった悪魔。いずれ少女は死に、悪魔は浄化されてしまいますが、できることならそれが2人同時であることを願ってしまいます。

 この作品を読んだ読者からは「尊い」「泣いた」など感動したという感想の他に「読んだらこっちまで浄化されるとは」など、漫画に浄化された人が続出しています。

 作者は漫画家の納豆まぜお(@mazemazemazeo)さん。現在ネーム原作をしている「こよみっこ」がLINE漫画アプリで連載中で、単行本1巻が販売中です。

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画像提供:納豆まぜお(@mazemazemazeo)さん

納豆まぜおさんの書籍(Kindle Storeで配信中)

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