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欅坂46よ、魂で“ガラスを割れ!” リハ2日間の取材メモと見どころを紹介 第69回NHK紅白歌合戦特集(2/2 ページ)

【ネタバレ注意】2日間の紅白リハで感じたのは小林由依という存在の変化。

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12月30日:リハーサル

 12月30日は、後半戦に出演するアーティストのリハーサルが実施されました。本番とほぼ同環境でのリハーサルとあり、現場の空気は少しピリッとしています。赤いMA-1姿の欅坂46はまず数人のメンバーで舞台に上がり、総合司会の内村光良さんとのトークの流れを確認します(関連記事)。舞台上で内村さんと顔を合わせた菅井さんは内村さんに2度お辞儀をしてあいさつし、内村さんも笑顔で応えていました。

今年も総合司会を務める内村光良さん

 そしてトークが終わると、いよいよパフォーマンス部分のリハーサルがスタート。全員が“赤”のMA-1をまとい、クラウチングスタートのような姿勢で待機しているとカウントと曲が始まりました。

 スモークなどの特殊効果も発動する中、前日の音合わせよりも緩急をつけた動きで激しいダンスを披露する小林さんらは勢いそのままに、この日のぽんキャノンも無事成功。メンバーたちはサビ前の「Rock you!」の掛け声で一気に覚醒し、髪を振り乱しながらのヘッドバンキングや難しいステップをメンバー全員でそろえます。またダンサーたちが合流する間奏部分の高速足踏みも前日より大きな音で決めた他、円陣では中央にいた小林さんを菅井さんがしっかりとキャッチして送り出し、いよいよ最大の見せ場、大階段演出へ。

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 メンバーが一気に大階段を駆け上がる中、ステージにただ1人残る小林さんは両手を広げて大胆不敵な笑みを浮かべます。しかし次の瞬間、小林さんは大きく右手で空を切り、体を大きく使ったソロダンスをスタート。感情を爆発させます。また同タイミングでメンバーたちは大階段上で一丸となり、ダンサー軍団とのダンスバトルを展開。このとき照明の使い方がかなり印象的だったので、テレビを通してみるとどんな演出になっているのか楽しみです。

 最後はメンバーとダンサー全員が小林さんの元へ合流し、一気に舞台前方へ前進。天高くこぶしを突き上げてリハーサルを終えると、報道陣や関係者からは大きな拍手が沸き上がりました。

注目ポイント:1期生全員で割る“ガラス”

 欅坂46に関わらず、グループでのパフォーマンスを行う際には多くの場合、センターとなるメンバーが存在します。今回の「ガラスを割れ!」では小林さんがその役を担いますが、2日間の音合わせ・リハーサルを通じて感じたのは、小林さんはセンターというよりも“コアとなるメンバー”として存在しているのではないかということでした。

 ただ1人、“孤独にガラスを割ろうとする小林由依”をメンバーが支えるのではなく、1期生全員が一丸となって、世間のしがらみや自らの葛藤、さまざまな思いが詰まった“ガラス”をぶち破ろうとしているように見えたのです。

 2018年の「欅坂46 2nd YEAR ANNIVERSARY LIVE」では、グループ活動をお休みしていた平手さんに変わり、今泉佑唯さんと共に「ガラスを割れ!」のWセンターを務めたこともあった小林さん。このときは“センター”として凛と舞台に立っていましたが、今回のパフォーマンスでグループの核として見えるようになったのには、キャプテン・菅井さんが言う「この1年でやってきたこと」がいきているのかもしれません。

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 もともと口数も多くない方で、ファンからも「埼玉の狂犬」と呼ばれるなど一匹狼的な存在というイメージがあった小林さん。文才に優れ、ギターも弾けるなどマルチな才能を発揮しつつ、ときには「欅坂46」というグループを少し俯瞰して見ているのではと感じさせることもありました。

 しかし紅白のリハーサルが行われたこの2日間では“小林由依”というコアの周りに、平手さんや学業で休業中の原田葵さんなどの1期生、TAKAHIROさんやダンサーなどの「チーム欅坂」の魂、そしてファンの気持ちも集結しているかのようにも感じました。欅坂46は本番でどんな“ガラス”を割るのか、筆者もお茶の間で応援したいと思います。

 欅坂46よ、ガラスを割れ……!

(Kikka)

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