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「ここは女としての役割を捨てられる場所」 ゲイバーを訪れた女性の「生きづらさ」描いた漫画に反響

「男らしく」「女らしく」「自分らしく」ってなんだろう。

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 人は生まれながらにして性を与えられ、その後の人生を「男らしく」「女らしく」生きることを求められる場面は多いもの。でも、「らしさ」って一体何なのでしょうか。そんなことを考えさせられる体験談を描いた漫画がTwitterで共感を呼んでいます。

与えられた役割を演じるのは嫌

 ある夜、作者が働くゲイバーに、ゲイの子とその女友達がやってきます。2人はすでにほろ酔いで、このお店が3軒目。女の子は最近この店によく来るので「彼氏放置してていいの?」と聞くと「別れた」と、ケロっと明かします。酔った女の子はゲイバーで働きたい、住みたいと言いながら、ぐでんぐでんに。

 女の子は「だってここは楽なんだもん。まわりがみんなゲイで女の子と恋愛対象とかそんな目で見ないじゃん。女ってだけで自分のお母さんみたいに甘えて無理強いさせて、それでいて支配したり下に見たり、性的に見たり……『良い女』っていう男が作り出した役割なんてもう嫌だ」というのです。

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ゲイの子と女の子がお店にやってくる
「良い女」の役を演じなくてはならないの?

 女の子は、ここに来ると「男が見てる女」という役割を捨てて、女じゃない自分に戻れるから楽なのだと話します。それを聞いた作者は、一体どれだけ女ってだけで怖い目に遭ったり、不当に扱われてきたんだろうと想像します。

 作者は、ゲイの自分たちも分かりやすく差別されているものの、「けど隠すことはできる」「隠せばただの『男』だ」と語ります。しかし、女性への差別は不文律のように闇に葬り去られて、慣習や風潮という名前にすり替えられてしまっている。「生きているだけで 『女』にならくちゃいけない それはいったい どれだけ苦しいんだろう」と心境をつづっています。

風習、制度、偏見、差別はやはりある

 「女だから」という固定観念に違和感を覚えたり、苦しんだ経験がある人は意外と多いかもしれません。生きているだけで支配や性的な対象になるというのは「自由」とは程遠いことですもんね。どんな性別でも、世間的に与えられた役割にとらわれることなく「自分」で居られる場所が増えるといいなと思わせてくれる漫画です。

 この作品を読んだ読者からは「わかる」「〇〇らしくを強要されたことがある」など、自らの体験談を交えた感想が多数寄せられています。

 作者は、もちぎ(@omoti194)さん。Twitterで漫画などを公開しています。

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画像提供:もちぎ(@omoti194)さん。



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