調査リポート

「それなら甲子園も無料にしなさいよ」 高知商野球部の処分問題でネットは100%どん引き、地元は激怒(1/3 ページ)

高知商業高校の野球部員が同じ学校の同好会が主催する有料発表会に出演し、高野連に問題視された騒動。ネットでは高野連の杓子定規な対応に対する批判一色になっています。

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 高知市立高知商業高校の野球部員が同じ学校のダンス同好会が主催する有料の発表会にユニフォーム姿で出演したことで、日本高野連が処分を検討する事態になっていたことが分かりました。ただ、Twitterでは「意味が分からない」「甲子園も無料にするべきでは」など、日本高野連の対応に対し批判一色になっています。特に、地元・高知県の皆さんはかなり怒っているようです。


「商業的に利用」とは?=写真はイメージ

 報道によると、18年12月、同校のダンス同好会が高知市内の会場を借り、500円の入場料を取る形で発表会を開催。チアガールとして応援してくれたお返しに、と野球部員がユニフォーム姿でゲスト出演し、試合を再現するなどのパフォーマンスを披露した──とのことです。

 これだけなら高校生らしい微笑ましい話のはずですが、問題となったのは「日本学生野球憲章」。第2条で「学生野球は、学生野球、野球部または部員を政治的あるいは商業的に利用しない」と定めており、高知商業高校の部員が有料のイベントに出演したことがこの点に抵触するのではないかと問題視されているとのことです。

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「日本学生野球憲章」の該当部分(日本高野連のWebサイトより。赤線強調は編集部)

 一般的な感覚からすると、高校生の同好会が主催する発表会の入場料が「500円」であれば、会場費やパンフレット代などの実費がほとんどだと考えられ(それでも赤字かも)、これが「商業的に利用」なのだとすれば違和感があるといったところではないでしょうか。

 ですが、日本高野連は、同校の野球部長の謹慎処分が相当として日本学生野球協会に上申したとのことです。この問題が報じられると、Twitterではユーザーからの意見が殺到し、一時はトレンドにも入りました。

「高野連が名門野球部の処分問題」の盛り上がり


期間:2019年1月18日18:00(Social Insight 調べ)

 この問題が大きく報じられるにつれ、Twitter上の反応も大きくなっています。

「高野連が名門野球部の処分問題」のネガポジ


期間:2019年1月15日~2019年1月18日(Social Insight 調べ)

100%ネガティブという結果になりました。

「高野連が名門野球部の処分問題」の注目されたつぶやき

 「有料の甲子園大会にはチアリーディング部や吹奏楽部が動員されているのに、野球部員が同じことをしたらダメってどういうこと?」「これなら高校野球は全て無料にしないと筋が通らない」といった意見が投稿されています。

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「高野連が名門野球部の処分問題」のネガティブな意見

 Twitter上の意見は高野連に対する批判一色。高知商業高校野球部に同情する声も多く集まりました。

「高野連が名門野球部の処分問題」のポジティブな意見

 ポジティブな意見はありませんでした。

一緒につぶやかれた言葉

 「固い」「おかしい」「くだらない」など、ネガティブなワードが一緒につぶやかれています。

かたい

 高野連の対応があまりにも「お堅い」点にあきれるつぶやきが多い結果になっています。

おかしい

 野球の大会では入場料を取っていることが「おかしい」という意見も多いようです。

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くだらない

 騒動自体が時代錯誤的としてそのくだらなさを嘆く声や、高野連への「くだらない組織」という批判も投稿されています。

発言ユーザーの傾向は?

 圧倒的に高知県でつぶやかれています。

年代


期間:2019年1月15日~2019年1月18日(Social Insight 調べ)

 30代が中心です。

まとめ:野球離れを心配する声も

 Twitter上の意見は「ネガティブ100%」と、ここまで賛否が分かれない話題も珍しいほど。高野連の対応はあまりに杓子定規ではないかとあきれる意見がほとんどでした。野球部員の減少傾向が問題になっている中、こうした騒動が“野球離れ”に拍車をかけないか、心配する声もありました。

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