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オウム事件のドキュメンタリー『A3』、作者が無料公開 「事件は地続きで今に続いている。気づいてほしい」

作者の森達也氏が自身のnoteで全文公開しました。

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 オウム事件に迫るノンフィクション『A3』(集英社文庫)を、作者の森達也氏が自身のnoteで無料公開しました。

上巻下巻の内容を全文公開(画像はAmazon.co.jpより)

 作家にして映画監督の森氏は、1997年に「A」、2001年には「A2」と、映画やルポタージュでオウム真理教を扱ってきました。これらに続く『A3』は、『月刊PLAYBOY』で2005年から2007年に連載。長年に渡る綿密な取材で事件の真相を追い、2011年には講談社ノンフィクション賞を受賞しました。

 森氏は無料公開の理由について、「オウムについては、昨年(2018年)の13人死刑執行も含めて、世に問いたいこと、言いたいこと、伝えたいことが、ずっと自身の内側で飽和している。あふれかけている」と、もっと多くの人に届けたい思いを吐露。実現には担当編集者や、イラスト担当の山本重也氏、文庫版に解説を寄せた斉藤美奈子氏らの応援と理解があったと感謝しつつ、説明を以下のように締めくくりました。

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 僕の転機はオウムだ。地下鉄サリン事件をきっかけに映画を撮り、本を書き、そして今がある。でも興味の焦点は、実はオウムそのものではなく、オウムによって激しく変化した日本社会だ。そしてその変化は、今もまだ続いている。むしろ加速している。

 だから間に合う。まだ間に合う。遅すぎることは絶対にない。事件は地続きで今に続いている。読んでほしい。知ってほしい。気づいてほしい。その思いで公開します。

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