日本専用エンジンだと!? BMWが新型「3シリーズ」発表 目指すは「究極のドライビングマシン」(1/3 ページ)
シャシー一新、初の3眼カメラにAIアシスタント。写真でじっくり見ましょう、新型「BMW 3シリーズ」【写真93枚】
ビー・エム・ダブリュー(以下、BMW)は1月30日、スポーツセダンの新型「BMW 3シリーズ」を発表。2019年3月9日に発売します。
BMW 3シリーズは過去40年で世界累計1500万台以上を販売し、「スポーツセダンの絶対的ベンチマーク」としても評価される同社の主力スポーツセダン。2018年10月に行われたパリ・モーターショーでデビューした、待望の日本市場向けモデルです。
今回の7代目3シリーズ(G20型)は、特徴的なプレスラインやキドニーグリルなどの伝統を継承しながら、新世代のBMWデザインコンセプトを取り入れて美麗に刷新したデザインがまず目を引きます。
そして、完全な新設計とした次世代シャシーによる走行性能のさらなる向上とともに、上質なインテリア、先端の安全運転支援機能、AI(Artificial Intelligence:人工知能)を活用する快適機能も惜しみなく“標準装備”とし、オーナーの所有満足度を高める機能、装備、工夫を盛り込みました。
ラインアップは330iと日本市場向けの専用エンジンを搭載した320iの2種類。それぞれ走行性能を高めた「M Sport」を、320iにはM Sportに加えて、標準の「Standard」と低廉な「SE(受注生産モデル)」を用意します。価格は452万円から(320i SE)。主力モデルと位置付ける320i M Sportは583万円です。新型シャシーによる全面刷新、そして高度な安全・快適装備を備えながら、従来モデル(6代目3シリーズ、以下同)と同じ価格に抑えました。
エンジンは、2リッターの直列4気筒ターボ(ツインスクロールターボチャージャー付き過給システム)で、258馬力の最大出力、30.59kgf-m(300Nm)の最大トルクを発生します(330i)。従来モデルの同型エンジンと比べ、ほぼ全ての常用回転域で50Nmのトルク増を実現し、より力強く、高揚感を持って運転できるとしています。日本の道路事情や顧客要望を踏まえた日本市場専用エンジンを搭載した320iは、同型エンジンながらも最大184馬力(最大トルクは変わらず300Nm)と出力が若干控えめになります。
車体サイズは、4715(全長)×1825(全幅)×1440(全高)ミリで、ホイールベースは2850ミリ(320i)。新設計のシャシーを採用し、従来モデルに対してホイールベースを40ミリ長く、トレッドをフロント43ミリ、リアも21ミリ拡大し、剛性と安定性を向上させました。全長も従来モデル比で70ミリ、幅も25ミリ大きくなっています。
安全・快適装備の注目は、日本初導入となる「3眼カメラによる運転支援システム」です。長距離、中距離、周辺の監視をまとめて行う3眼カメラとレーダーセンサー、高性能な演算処理システムによって、正確なレーンキープ機能、スムーズに前車を追従するアクティブクルーズコントロール機能、縦列/並列駐車対応の自動駐車機能などの走行支援から、側面の衝突回避や被害軽減自動ブレーキ機能までの高度な安全支援を実現します。
もう1つ、最上位の8シリーズにも搭載した、「自動リバース(リバースアシスト)機能」も備えます(320i SEを除く)。こちらは行き止まりになった場所で、“走行してきた通り”にそのまま同じ軌跡で自動バックしてくれる機能。狭い駐車場や一方通行の道が多い日本の都市部で特に役立ちそうです。
「2018年はBMWブランドで5万982台を販売し、好調だった。新型3シリーズは、日本ユーザーの熱い要望に応えて日本市場専用に開発したエンジンを搭載するモデルを用意するほどに気合いが入っている。3シリーズを買うということは、世界最新の安全・快適技術とドライビングプレジャー(運転する喜び)が得られるということだ」(ビー・エム・ダブリュー日本法人のペーター・クロンシュナーブル社長)
3シリーズは、BMWブランドそのものを表現するといえる販売数の多い注力シリーズ。この新型は「再び、究極のドライビングマシンになる」とBMW日本法人のクロンシュナーブル社長は自信を見せました。
発売は2019年3月ですが、1月30日からWebサイトの「BMWプレオーダーサイト」で先行受付を開始。また1月31日から、東京・丸ノ内のブランド発信カフェ「BMW GROUP TERRACE」で実車展示も開始します。
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