「ちぃたん☆」活動停止申し入れに運営会社が反論 「しんじょう君」側もデザイン認めていた?
デザイン・活動にあたっては須崎市も複数回にわたって確認しており、著作権侵害との認識はなかったと説明しています。
人気のゆるキャラ「ちぃたん☆」に対し、高知県須崎市が著作権侵害などで活動停止を申し入れた件で(関連記事)、ちぃたん☆を運営するクリーブラッツは2月8日、ちぃたん☆の誕生やその後の活動にあたっては、須崎市の担当者と綿密に協議しつつ行っており、須崎市側とは異なる見解であるとのコメントを発表しました。
ゆるキャラとしての「ちぃたん☆」が生まれたのはもともと、同社社員が飼育していたコツメカワウソの「ちぃたん☆」がきっかけ。須崎市のキャラクターである「しんじょう君」も同じくカワウソだったことから、「しんじょう君」の運営元である須崎市元気創造課の担当者とやりとりが始まり、共同で須崎市のPRを行うことや、コツメカワウソのちぃたん☆を須崎市の観光大使に任命することなどが決まっていったといいます。
「ちぃたん☆」のキャラクター化もこうした流れから決定したもので、キャラクター化にあたり、デザイナーやきぐるみの製造会社をクリーブラッツに紹介したのも須崎市側だったとのこと(※ちぃたん☆としんじょう君のデザイナーは同じ人)。また須崎市には作成過程で複数回、デザインについて確認してもらっているほか、その後も再度「しんじょう君」の権利を侵害していないか確認しており、その際にも「須崎市の許可は不要」との回答を得ていたそうです。
こうした経緯を踏まえ、クリーブラッツとしては、「そもそもデザイナー様を須崎市様からご紹介いただいて、須崎市様の事前のご確認を得たうえでデザイナー様に『ちぃたん☆』のデザインをご制作いただき、その上で、須崎市様から、上記のように須崎市様のご許可は不要であるとの回答を頂戴し」ていたことから、「ちぃたん☆」が「しんじょう君」の権利を侵害することはないと認識していたとのこと。その後もちぃたん☆は須崎市のイベントにも参加するなど活動を続けてきましたが、須崎市から許諾を得るよう求められたことはなかったといいます。
また、海外で「ちぃたん☆」の商標を取得していたことについては、もともと「しんじょう君」のアニメーション製作関係者および須崎市の担当者から、「しんじょう君」と「ちぃたん☆」をペアで海外でライセンスしたいとの要望があり、クリーブラッツ側でも「ちぃたん☆」の商標権を取得するよう相談されたことから取得手続きを実施したとのこと。さらに海外展開の準備にあたって、「しんじょう君」と「ちぃたん☆」の双方が掲載されたスタイルガイドも作成しており、これについては須崎市側も監修していたとしています。
現在は同社の代理人から須崎市に対し、一連の経緯と見解を説明するなど、あくまで話し合いによる解決を求めているとのこと。また「ちぃたん☆」が「しんじょう君」の著作権を侵害しているとの指摘については「須崎市様と異なる見解」であると説明。海外商標の取得についても、「須崎市様の権利を制限する意図などまったくございません」「『ちぃたん☆』さえ自由に活動できるのであれば、当社が海外における『ちぃたん☆』の商標権者であることに固執も致しません」と説明しています。
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