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国内に現存なし 歴史的価値のある旧日本軍「九五式軽戦車」里帰り計画が本格始動、クラウドファンディングで支援募集(1/2 ページ)
かつて2300台以上が生産された国産戦車を日本に。
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国内に現存しない旧日本軍の戦車「九五式軽戦車(通称・ハ号)」を、有志の手によって日本へ里帰りさせようというプロジェクトが本格始動。クラウドファンディングサイト「Readyfor」にて、5000万円を目標とする支援募集がスタートしました。
九五式軽戦車は「ハ号」と呼ばれた国産戦車で、1935年に旧日本陸軍で制式採用され、戦前戦後で日本戦車として最多となる2300台以上が生産されました。しかし、戦後の紆余曲折を経て現在は日本国内に一台も残っておらず、以前から戦争の歴史や資料の保存の観点から問題視されていました。
そんな九五式軽戦車を日本に取り戻すべく活動しているのがNPO法人「防衛技術博物館を創る会」。静岡県御殿場市に開館を計画している防衛技術博物館での展示を目指して、2018年6月から動き始めた里帰りプロジェクトが、いよいよ本格的に動き始めました。
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「九五式軽戦車」里帰りプロジェクト告知動画 「ガールズ&パンツァー」秋山優花里役などを手がける中上育実さんがナレーションを担当
九五式軽戦車の購入に必要な資金は1億円。その半額となる5000万円をクラウドファンディングサイト「Readyfor」で募集しており、一口5000円から支援可能。支援者にはリターン(返礼)が用意されており、中には九五式軽戦車の履板(無限軌道を構成する金属製の板、履帯の一部)1枚をプレゼントする100万円コースなど、全6コースが用意されています。
九五式軽戦車の購入後に修理が行われ、完了後は防衛技術博物館への展示を予定。防衛技術博物館の開館までボービントン戦車博物館(英国)に預けられ、一時的に展示が行われる予定となっています。
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