「ドトールは英語でいうとdoctor」「コメダは創業者の名字ではない」 意外と知らない“有名コーヒーチェーンの名前の由来”
看板はよく見るけど。
都市部の駅前を歩くと、必ず見掛けるのが「スターバックス」「ドトール」「コメダ珈琲」といったコーヒーチェーン。普段は特に気にしませんが、これらの店名にはどのような意味が込められているのでしょうか。
今回は“有名コーヒーチェーンの店名の由来”をご紹介します。
スターバックス コーヒー
米国発のコーヒーチェーンで、1971年に米国シアトル1号店がオープン。店名は、同国の作家ハーマン・メルヴィルの代表作「白鯨(はくげい)」に登場する、一等航海士の「スターバック」に由来するそうです。
ロゴマークも海に関係しており、ヒレが二股に分かれたセイレーンがあしらわれているとか。
ドトールコーヒー
創業者・鳥羽博道氏はブラジルでの修行時代、「ドトール・ピント・フェライス通り85番地」に住んでいた時期が。それにちなんで、帰国後、1962年に設立したコーヒー豆の焙煎会社を「ドトールコーヒー」という名前にしたのだとか。
「ドトール(doutor)」とはポルトガル語で、英語でいうところの「ドクター(doctor)」に近い言葉だといいます。
コメダ珈琲店
いかにも日本人の名字っぽい店名ですが、創業者は加藤太郎氏。実家がお米屋さんだったことから、「米屋の太郎 → コメダ」になったといいます。
ちなみに、人気メニュー「シロノワール」は日本語の「白」、フランス語の「ノワール(黒)」を組み合わせた名称だとか。
タリーズコーヒー
1992年、スターバックス同様、米国シアトルで誕生。創業者の名前が「Tom Tully O'Keefe」といい、店名を英語で書くと「TULLY'S COFFEE」と「s」の前にアポストロフィーが入ります。
プロント
UCC、サントリーの共同出資により設立。カフェ&バーとして営業しており、店名「プロント(PRONTO)」は「用意ができている」を意味するイタリア語から。
喫茶室ルノアール
東京都、神奈川県、埼玉県などに店舗を構える喫茶店。店名はフランスの印象派画家「ルノワール」に由来するそうです。「ホテルのロビーを目指す喫茶室ルノアール」「都会のオアシス」などコンセプトに掲げているフレーズがいくつかあるのですが、その中には「名画に恥じぬ喫茶室」というものも。
なお、前身となったのは「花見煎餅」という企業。銀座ルノアール社は、そこから喫茶部門が独立する形で誕生したそうです。
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