平成最後の“カオスMV”爆誕　アパ社長、青山テルマ、アントニオ猪木らのダンスユニットという悪魔的発想

　Y!mobileとコンテンツスタジオ「CHOCOLATE inc」の共同プロデュースによって、異色すぎるダンスユニット「と思いきやダンサーズ」が爆誕。青山テルマさん、アパホテル社長の元谷芙美子さん、アントニオ猪木さん、気象予報士の天達武史さんら、どう考えても共通点を見出だせないメンバーで構成されており、2月15日にはラップソング「と思いきやダンスなう」が平成史上に残る悪魔的ミュージックビデオ（MV）とともにYouTubeで公開されました。平成最後のカオスだ……。

　何から説明すればいいのか混迷を極める同MV。学生時代の青春をテーマに、青山さんと男性モデルのkemioさんが制服姿で歌い踊るところまでは常識の範囲内ですが、次に登場する猪木さんからはカオスの百裂拳状態。猪木さんの名言をちりばめたラップの次には、アパ社長が「元谷芙美子、71歳 a.k.a APAホテル社長」と若々しいリリックでバトンをつなぎ、「あまたつ～！」の掛け声で登場した天達さんが恋と天気をリンクさせた上質なライムを量産します。なんなんだいったい……。

　そして最後のメンバーとして登場したのは、“現金自動預け払い機（automatic teller machine）”ことATM。突然の無機物登場で大オチかと思いきや、YouTubeのシークバーはまだ半分あたりを指し示しており、ここから脳みそをグワングワンに揺らしてくる怒濤（どとう）のパロディーパートに突入していきます。

　曲中にある「と思いきや」の歌詞をブリッジにして、ネット上で有名な「チャリで来た」、YouTubeの歌広告、ハモネプ、海外の面白画像など、誰もが一度は見たことがあるシーンのパロディーが延々と続き、フルメンバーでのダンスパートを迎えてようやく曲が終了。最後には「青春は予想外」とそれらしいキャッチコピーで締められていますが、もはや後の祭りです。1回見ただけでクセになってくる。

　同MVは、Y!mobileの「ワイモバ学割」をメッセージを体現した映像とのこと。後半部分からは、奇天烈な発想で知られる映像クリエイターの森翔太さんが監督を務めているそうで、彼を知る人であれば少しだけ納得感が得られるかもしれません。脳が疲れた……。

　コメント欄には、「カオスとはまさにこれ」「勢いで笑う」「意味わかんなすぎて泣いたね」「個性がぶつかりあって大事故」「センスが満ち溢れてる」「後半パロディ多すぎて拾いきれない」など戸惑いに満ちた声が多く寄せられています。