「ギャラが2000円だったので適当に作りました」 激安でミュージックビデオ作成を依頼したら世界一適当なMVが完成した
本当に2000円でここまでやってもらえたのなら大成功でしょう。
「監督に少額のギャラしか渡さなかった結果、世界一適当なMVが完成しました」――そんなコメントとともに、作編曲家のハヤシユウ(@884yuu)さんが公開した「NEXT STAGE」のMVが本当にテキトーです。「ギャラが2000円だったので適当に作りました」「映像を使い回しています」など、ずさんな映像に監督の言い分がばんばんのっかってくる。
その後も曲名が画面に入り切っていなかったり、撮影者の指が映り込んでいたりと、ツッコミどころしかない映像のオンパレード。イントロだけでお腹いっぱいになったところにようやく出てきた人物は、なぜか監督自身です。理由は「手っ取り早いので」……ってそんな話ある? 一応、ハヤシユウさんの歌唱シーンもワンカットだけあるのですが、「交通費がなかったので」と、Skypeでの出演です。でしょうねっ!
演者が再び監督になると、カメラが縦撮りのうえに三脚が倒れるなど、未編集のホームビデオのようなシーンに。さらには、コンセプトが固まらないまま電飾したマシンで筋トレをしたり、ポン酢の瓶を無意味にかっこよく撮ったりと、ふとした思い付きを練らずに即実行したような映像が続きます。
しまいにはリソースが尽きてしまい、曲がまだ残っているのに「尺が余ったのでネコのスライドショーをご覧ください」と、ネコ画像の羅列でつなぐ監督。その画像すら尽きて、「写真がもうないので黒めの画面をお楽しみください」と、投げやりにMVを終わらせています。
低予算が悪いのか、監督の思考がおかしいのか、原因はともかくとして、ある意味ハイセンスに仕上がったこのMV。「適当なはずなのにめちゃんこ笑える」「本当はセンスがいいのに、わざとダサく作っている」「2000円分以上がんばっている」「映像の破壊力がすごすぎて、いい曲なのにまるで頭に入ってこない」など、多くの反響を呼びました。
監督のジャンプ力に定評のある前田(@jumpmaeda)さんは、後日「実はMVの企画に合わせて曲を作ってもらった」とネタバラシ。ネコの画像は、制作中にTwitterで募集したものだそうです。ハヤシユウさんも、noteで内情を説明しています。2人が合意のうえ、知恵を絞って完成したこの企画、「ギャラが2000円」は冗談で、本当はもっと大きい金額が動いていてほしい。
画像提供:ハヤシユウ(@884yuu)さん/ジャンプ力に定評のある前田(@jumpmaeda)さん
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