余りがちな曲線レールの活用法 ガチ勢が教える「ワンランク上のレールレイアウト」を作るノウハウ:パパとママのためのプラレール構築術(2)(2/2 ページ)
「プラレール」をもっと楽しめるように、ガチ勢が教える「パパとママのためのプラレール構築術」第2回。
ワンランク上のレールレイアウトを楽しめる「Y字ポイント」
次に紹介するのは「Y字ポイント」。このポイントレールは同じ方向に2つのルートへ分岐するレールです。プラレールのベーシックセットにも入っていて、レイアウトに変化を付けられるレールです。
もっとも基本的な使い方は、直線レールを挟むように向い合わせに配置して、駅に見立てて使うことでしょう。でも、レールの形がちょっと特殊なので、他の使いどころに悩む方も多いんじゃないでしょうか。
そこで今回はワンランク上のレールレイアウトが作れるようになる使い方を紹介します。
まずは第1回で紹介した「キレイに分岐させるコツ」を思い出してください。大事なのは「コピーして平行移動」でしたね。
今回も同じように、カーブ部分でY字ポイントを使って分岐させてみましょう。内側はいつもどおりの手順でレールをつないでいきます。次に外側のレールをつないでいくわけですが、内側のレールを「コピーして平行移動」させると問題が……レールの長さが合わず、つながりません。
Y字ポイントは2本のレールに分岐していますが、その開いた側の幅は直線レールの半分(1/2)の長さになっています。そのため外側に膨らむので、内側より必要なレールの長さが増えてしまいます。
こんな時に活躍してくれるのが、1/2直線レールや1/4直線レールという特殊なレール。「中途半端に長さが足りない」という時に長さを調整できるとても便利なレールです。
見落としがちなのが、Y字ポイントの閉じた側の調整です。Y字ポイントの単線化する部分も、分岐点のレールから1/4直線レールのズレが生じるので、そこも調整する必要がでてきます。
Y字ポイントを使う場合、特殊な形状であるためにレールの長さの調整がどうしても必要になってきます。しかし「なぜレールがズレるのか」を知って、「どこで長さが足りなくなるか」「どこに微調整を入れる必要があるか」を理解していれば怖くありません。うまくY字ポイントを取り入れれば、レールレイアウトの幅がぐっと広がりますよ。
ちなみに1/2直線レールと1/4直線レールは、タカラトミーの公式商品として販売されているもので、価格も1セット350円(税別)とリーズナブル。これからプラレールと長い付き合いになりそうなら、早めに手に入れておくと良いでしょう。複雑なレイアウト作りには欠かせないアイテムです。
この第2回で紹介した2つのテクニックを組み合わせて作ってみたのが、冒頭の写真のレイアウト。ベースにしたのは第1回で紹介したエンドレスのレイアウトなので、どう変わっていったかを追ってみてください。
分岐を2カ所作ったので、うまく調整すれば2つの電車を同時に走らせることもできるでしょう。親子でタイミングを合わせて「せーの!」で走らせれば、盛り上がること間違いなしです。
第1回と第2回で紹介したテクニックを覚えて、ぜひ家族でプラレールを楽しんでみてください。
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