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シーラカンスより生きた化石!? 進化速度が極めて遅い脊椎動物「ゾウギンザメ」が池袋サンシャイン水族館で公開
国内では唯一の展示。
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サンシャイン水族館(東京・池袋)で、国内唯一の「ゾウギンザメ」の展示が2019年3月15日から始まります。
特徴的な長い吻端部(ふんたんぶ)がゾウの鼻のように見えるため、この和名が付けられているこのゾウギンザメは、2014年のワシントン大学医学部の研究発表によると、DNA解析で他の脊椎動物ゲノムとの比較した結果、ゾウギンザメのゲノムの進化速度が既知の脊椎動物の中でも極めて遅いことが判明しました。これは4億年近く姿を変えていないとされるシーラカンスよりも進化速度が遅いことになるそうです!
ゾウギンザメのゾウのような長い鼻に見える吻端部にはロレンチーニ器官といわれる電気受容体が発達しており、 海底にいる餌となる生物を探すのに適しています。また、見た目のユニークさに加え大きな胸ヒレをパタパタと上下に動かし羽ばたくように優雅に水中を泳ぐ姿もとても特徴的です。
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ゾウギンザメはまだまだ謎の多い生物で、今もなお研究が続いています。防御機構が非常に原始的で、免疫系細胞がほとんど存在しないにもかかわらず長寿であることや、ゲノムから骨の形成過程についても知見を得られており、われわれ人間の骨粗しょう症の治療に役立つ可能性など、医学的知見が得られることも期待されています。現在、国内でゾウギンザメが展示公開されているのはサンシャイン水族館のみ。この機会に、ちょっと謎めいた生き物に会いにいってみてはいかがでしょうか。
ゾウギンザメ公開概要
展示開始日:3月15日
展示生物:和名 「ゾウギンザメ」(英名:Ghost shark)
展示個体数:メス 4個体
展示場所:サンシャイン水族館 本館1F「冷たい海」水槽
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