「動物をモノのように扱って捨てる国に住んでるけどどない思てる~?」 沖縄の海で“せやろがいおじさん”が叫ぶ動画がいろいろ考えさせられる
ユーチューバーのせやろがいおじさんが注目を集めています。
お笑い芸人でユーチューバーの“せやろがいおじさん”が投稿した「動物愛護法の改正について」という動画が注目を集めています。
せやろがいおじさんは沖縄のプロダクションに所属する芸人さん。沖縄の海を背景に、時事ネタや社会問題などに関するメッセージを発信しています。
今回取り上げたのは「動物愛護法の改正について」(※)。「お~い。日本中の皆さ~ん。動物をモノのように扱って捨てる国に住んでるけど、どない思てる~?」という問いかけから始まり、ペット産業の裏側や悪質な繁殖業者(ブリーダー)について切り込んでいきます。
動画は本題の「動物愛護法の改正」の現状へ。さまざまな団体や政治家が動いてはいるものの遅々として改正が進まないこと、大勢が声をあげて世論を作り出し行政を動かすしかないことを訴えます。
せやろがいおじさんは動物の殺処分の具体的な方法をあげた後、とある関係者の人に「この状況を野放しにしているわれわれも共犯だ」といわれてショックを受けてこの動画を作った、みんなで声を上げて変えていこうと訴えます。ちなみに動物愛護法は約5年に1度見直して不備等があれば法改正される運用で、今回を逃すと次は5年後になります。
ここまでの動画は次々に畳みかけるような構成。テンポのいい語りでついつい引き込まれてしまいます。「心の調子が悪い人は時間をおいてから見て」とか「全てのブリーダーが悪質なわけではない」などのコメントを挟み込んでいるところにも感心しました。
動画の後半は落ち着いたテンションの「海トーーク!」コーナー。ロックミュージシャンの世良公則さんや女優の浅田美代子さんと共に、衆議院第一会館で行われた集会に参加して勉強してきたことを語ります。
せやろがいおじさんが学んできた動物愛護法の改正案のポイントは次の3つ。
- 8週齢規制(動物を出荷するのは生まれてから8週間たってからにする)
- 各種数値規制の必要性(動物の種類や体のサイズに見合った飼育スペースを用意するための具体的な数値を示す)
- 繁殖業(ブリーダー)を許可制にする
改正が進まない理由の1つが利権ということで、「利権の全てが悪いわけではないけれど、動物の命を犠牲にしなければ保てない利権はあかん利権だと思う」と話しています。
コメント欄には「応援します」「SNSで広めます」という書込みが。具体的な案として、動物愛護法改正の活動をしている団体「PEACE」や署名運動「change.org 動物愛護法を改正しましょう」、住んでいる都道府県の動物愛護団体を支援するなどの方法が紹介されています。
画像提供:ワラしがみ
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