子どもを夢中にさせる「プラレール」レイアウトの作り方 「Uターン」「デルタ線」で永遠に見ていられるレイアウトが簡単に作れる:パパとママのためのプラレール構築術(3)(1/2 ページ)
「プラレール」をもっと楽しめるように、ガチ勢が教える「パパとママのためのプラレール構築術」第3回。
1959年に誕生したタカラトミーを代表するロングセラー商品「プラレール」。自由に組み替えられる青いレールの上を、実在する列車を再現したミニチュアが走る光景に、多くの子どもたちが心をときめかせたものです。
その子どもが大人に成長して、パパやママとなって親子でプラレールを楽しむというのは自然な流れ。ですが、久しぶりすぎてプラレールのことがよくわからないなんて人も多いはず。
「レールがうまくつなげられない」「ぐるぐる回るだけで面白くない」──。そんなプラレールのよくある悩みを解決する知識、子どもが「すげー!」と驚くようなレールを組めるようになるテクニックを、日本トップクラスのプラレールガチ勢が紹介していきます。
空転 プロフィール
1986年生まれ、高専出身のさえない会社員パパ 。幼少期よりプラレールを嗜み、そのまま卒業できなかった生粋のプラレーラー。各地のイベントでプラレールを広げるほか、仲間と遊ぶためなら全国に出没する。(最近は「育休」気味…)
個人サークル「空転ワークス」で活動中。2018年末のコミケで同人誌「パパとママのためのプラレール線形幾何学」を制作し、各所で注目を集めた。Twitter @Kuten_W
パパとママのためのプラレール構築術:第3回
こんにちは。「プラレーラー」の空転です。
みなさんはプラレールをご存知ですか? そう、青いレールに3両編成の電車が走る、誰もが一度は遊んだことのある、あのおもちゃです。プラレーラーとはプラレールで遊んでいる大人のこと。空転もかれこれ30年以上プラレールで遊び続けています。
2018年末のコミケで頒布した「プラレール」のつなぎかたの同人誌「パパママのためのプラレール線形幾何学」に大きな反響をいただいたことをきっかけに始まった、家族でプラレールを楽しむための大人向けコラム「パパとママのためのプラレール構築術」。第3回は電車の走る向きを変える方法や、そのためのポイントの使い方のコツなどを紹介していきます。
走る方向が変化する「Uターン」レイアウトの作り方
プラレールの車両は基本的に一方向に直進するおもちゃ。エンドレス(輪っか)レイアウトでは、電車は同じ方向にぐるぐると回り続けます。
しかし、レールのつなぎ方を変えると電車の向きを逆転させることができるんです。今回はその方法をいくつか紹介していきます。
最も簡単な方法は「Uターンレール」を使う方法です。電車がぐるっと回って同じ場所に戻ってくるレールで、単線を複線化するポイントレールと組みわせて、簡単に電車をUターンさせることができます。
カーブの半径がちょっと特殊なので、他のレールと組みわせる時には注意が必要ですが、「場所を取らない」「簡単」というメリットは魅力的ですね。
このUターンレールを使わない方法もあります。ポイントレールを使って、同じ場所に戻ってくるように線路をつなぎます。これを「リバース線」といいます。
リバース線の作り方は無数にありますが、ここでは例として2つの例を紹介しておきます。
このリバース線を作る時に気をつけたいのは「ジョイント(接続部)の向き」です。分岐点となるポイントのジョイントは両方凸型になっているので、レールをそのまま組んでいくと、ジョイントの向きが逆になってしまいます。
そこで前回で紹介した「1/4直線レール」が活躍してくれます。1/4直線レールには通常の「凸凹」のほかに「凸凸」「凹凹」のレールが含まれているので、ジョイントの向きを変えることができます。
単純に1/4レールを入れると、長さが変わってしまい、他のレールとつなぐ際に位置が合わなくて難しくなりますので、直線部分で1/2直線レールと組み合わせて使うのが良いでしょう。
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