幻の「五十六つ葉クローバー」も! 四つ葉のクローバーはなぜできるのか?
見つけると幸せな気持ちになるよね。
幸運のシンボルとしておなじみの「四つ葉のクローバー」。実際に見つけたことはあるだろうか。むしろ見つけたことがない人のほうが少ないかもしれない。
周りは三つ葉ばかりなのに、たまに葉っぱが1枚多いクローバーが混じっている……。どうして四つ葉のクローバーが生まれるのだろうか?
2つの要因「環境」と「遺伝」
四つ葉が生まれる要因はきちんとは明らかになっていないが、「環境要因」と「遺伝要因」の2つがあるとされている。
環境要因とは、クローバーが育成中に踏まれるなどして、葉のもととなる原基に傷がつくことで葉が増えるというもの。踏まれれば必ず四つ葉になる訳ではないし、傷つけすぎると育たなくなってしまうので、たまにしか四つ葉にはならない。
一方、突然変異でも四つ葉が生じることがある。これが遺伝要因、つまり、種子の時点で「このクローバーは四つ葉になります!」と決まっている個体がたまに生まれる。
原基の傷も突然変異も、本当にたまにしか起きないイレギュラー。その産物がレアな四つ葉のクローバーというわけだ。
意図的に四つ葉を生み出すこともできる
実は、こういった要因に着目すれば、狙って四つ葉を作ることもできる。
例えば、クローバーを種から育て、途中で原基をピンポイントで傷つけると四つ葉になることがある。
また、突然変異で生じた個体は「四つ葉になる」という遺伝子をもっているので、新たに作る種子も四つ葉になる可能性が(三つ葉の種子よりは)高い。四つ葉同士をかけあわせるとさらに四つ葉のクローバーになりやすいので、これを利用して「四つ葉が多いクローバー」が園芸店で売られていたりもする。
ちなみに、四つ葉にとどまらず、五つ葉、六つ葉……と葉の数が多いクローバーも生まれ得る。交配を繰り返してより葉が多いクローバーを見つけようとする人もいて、ギネス記録は小原繁男さんが発見した56枚!
参考文献に記した日本植物生理学会のページに、子ども向けの易しくて詳しい説明があるので、さらに興味を持った方には読んでみることをおすすめする。
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