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京大の「ニコ動的講義」が話題に 講師と学生がスライド上のコメントを介して交流

講師と学生のやりとりが、生主と視聴者のそれ。

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 京都大学の一部の講義で、ニコニコ動画のようにスライドへコメントを投稿できるシステムが採用されていると話題になっています。講師がコメントを適宜拾って答える仕組みは、まるでニコ生。

教材の映ったプロジェクターやディスプレイに、学生からの質問が流れる仕組み。「334」とか書いたやつは誰や! 阪神関係ないやろ!(画像提供:ハルヒ毒さん)

 この「ニコ動的講義」とも呼ばれる仕組みを取り入れているのは、大学院情報学研究科で認知神経科学を受け持つ水原啓暁先生。同学の教育コンテンツ活用事例を紹介するサイト、「CONNECT」のインタビュー企画で授業の意図などを語っています。

授業の様子はYouTubeでも紹介

 システムに用いられているのは、リクルートが8年前に公開したツール「パパパコメント」(※)とのこと。教員がPCにインストールして使うもので、学生は教員が設定したWebページを介して、スライドなどにコメントを送信できる仕組みです。

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※その後リクルートは運営から撤退しており、現在は有志によって運用されている

 水原先生は7年ほど前にパパパコメントを知って早速導入。手応えを得て、2017年からは京大の講義「神経科学の基礎」でも始めたそうです。数百人の学生が入る大規模講義ゆえ、通常は学生が気を抜きがちだそうですが、たまに面白いコメントが流れるおかげで、スライドに集中してくれたのだとか。

学生のボケを拾ってツッコみつつ神経科学の話に持っていくなど、さまざまな展開ができるそうです(YouTubeより)

 水原先生は、講師と学生のコミュニケーションを活性化できるシステムとしてパパパコメントを評価。インタビュー記事では、コメントが荒れたり、コメントのせいで集中できない学生がいたりといった問題への対策も詳しく語られています。

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