「登録者50万いてもいい」「頭の良さの無駄遣い」 “どうでもいいニュース”の動画が急伸、投稿者に話を聞いてみた
京大生であり、YouTubeの動画投稿者であり、キャップ投げの名手でもある。
YouTubeに投稿されたどうでもいい日常のニュースを投稿する動画が「頭の良さの無駄遣い」と話題になり、急激な伸びを見せています。本当にありそうな画面なのに、取り上げるニュースはしょーもない……というギャップが良い。
投稿者は京都大学法学部の学生である「わっきゃい」(@wildkumada)さん。話題となった「どうでもいい日常のニュース」では、わっきゃいさん演じるアナウンサーの横に画像を表示し、字幕でニュースの見出しを出すなど、画面上の構成は通常のニュースとかなり似ています。わっきゃいさんもスーツを着て、VTRに切り替わる直前には机の上にある(?)原稿に目線を向けるなど所作も完璧。滑舌も聞き取りやすく本当のアナウンサーにいそう。
取り上げているのは「トイレットペーパー 切れる」「知人に声掛け 実は他人」「蛍光ペン どっかいく」など文字通り本気でどうでもいいニュースばかり。VTRも「蛍光ペンをなくしたが、家に他の蛍光ペンがあるから影響はない」など全く盛り上がりにかけるものとなっています。中には自分自身からコメントを取っているものもありますが、「上下ピンクのジャージーだから間違えた。紛らわしいから控えてほしい」「隣人からトイレットペーパーをもらったが、できればダブルがよかった」など、ちょっとツッコみたくなる内容です。
なお、わっきゃいさんはペットボトルのキャップ投げの名手としても知られ、YouTubeチャンネルにはボトルキャップ投げ動画を多数投稿しています。京都大学ではキャップ投げ倶楽部の代表を務め、これまでに何度もテレビ出演を果たすほどの腕前。
さまざまな特技(?)を持つわっきゃいさんに、「日常ニュース」が生まれた背景などについて聞いてみました。
――「どうでもいい日常のニュース」どれも面白いですが、普段からネタを考えたり探したりしているんですか?
わっきゃい:日常のニュースのネタは探してません、生きてるだけです(笑)。言うたらただの日記ですからね。 「面白い」とか言ってくれる方もいますが、見返すと本当にくだらないことばっかりで(笑)。一番評価が高いニュースが11月のものなんですけど、マジで緑の蛍光ペンが無くなったってだけですからね。面白く脚色してるわけでも盛ってるわけでもありません。淡々と出来事を伝えてるだけです。
もともとアナウンサー志望っていうのもあって、動画で練習したかったんですけど、僕はプロじゃないので当然ニュース原稿を渡されないわけで。だったら自分規模のニュースだったら自分で勝手に原稿書いて読めるぞって思ったのがきっかけです。あとは生活を記録に残したかったっていうのがありますね。
人を楽しませたいっていう気持ちと自分が楽しみたいっていう気持ちでは一貫してますけど、特にこれがしたい! っていうわけではなくて、そのときそのときで好きなことやってるだけです。
――「日常ニュース」が注目を集めていますが、他にもいろいろな動画を投稿していますよね。
わっきゃい:YouTubeに投稿した「ひらがなばらえてぃ」(わっきゃいさんが投稿したひらがなが主役のバラエティー番組)も一緒で、構成作家やってみたかったり冠番組持ったりしたかったんですけど、タレントとしてもまだまだなので当然できるわけもなく、「ゲストが呼べないならひらがなを起用しよう、スタジオがないなら作ろうとこれも全部自分規模でやろう」って思った次第です。「日常ニュース」も「ひらがなばらえてぃ」も、本気でやるごっこ遊びみたいなものですね。
――普通に大学生として勉強しながら、YouTubeにも動画を投稿して、キャップ投げでテレビにも出ていて……なんかとても忙しそうですね。
わっきゃい:いや、めちゃくちゃ暇です。毎日暇です。今日も川で石を積んでたら一日過ぎてました。身近な人ならみんな知っている話なのですが、僕は睡眠時間が極端に短かい(=ショートスリーパー)ので人より生きてる時間が長く感じられるのかもしれません。作業や仕事をしている時間はアップロードするその日だけです。信じてもらえないかもしれませんが、「どうでもいい日常のニュース」2月編にちらっと映ったスマホの画面に撮影時の日時が表示されています。そのあとにアナウンスを撮ったり外でスポーツを撮ったりして、編集して、その日にアップロードしています。作業もめちゃくちゃ早い方です。だから暇です。
――暇だから川で石を積んでた……? なぜそんなことを?
わっきゃい:明日朝早くから石を積む収録があるのでその予行練習も兼ねて、って感じです。ロックバランシング界の重鎮・池西さんとの初共演なので失礼がないようにと。
――京大生ですし、テレビにも出ていますし、YouTubeの動画も伸びていますし、かなり広い範囲で活躍している印象ですが、将来目指している職業はありますか?
わっきゃい:職種は分かりませんが、「やりたいことをやりたい」という意味では将来の夢ははっきりしています。現時点でそれがアナウンサーや構成作家、タレントではありますが職種では断定しません。
これまでもキャップ投げの達人として知られていたわっきゃいさん。YouTubeだけでなく、今後もどんどん活躍の幅を広げていきそうな予感がします。
画像提供:わっきゃいさん
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