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え? 「VRゴーグル」標準装備!? アウディが自動運転の未来カー「Audi AI:ME」を世界初披露

クルマが家庭と職場に次ぐ「第3の生活の場」になる。

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 アウディは4月15日、中国で開催する上海モーターショー2019で自動運転を行う都市型移動車のコンセプトモデル「Audi AI:ME」を世界初披露すると発表しました。


アウディが披露した自動運転都市型モビリティーのコンセプトモデル「Audi AI:ME」(画像:アウディ、以下同)

 Audi AI:MEは「大都市のためのモビリティー(移動手段)」をテーマに、小型サイズ、広い車内空間、そして自動運転レベル4に対応した自動運転機能を備えます。

 AI:MEという名称は、2017年にフランクフロトモーターショーで発表した長距離走行対応自動運転車のスタディーモデル「Audi AIcon」とも関連しています。未来に向けた革新技術の総称として同社が用いようとしている「AI」の2文字やその共通するデザインテーマとともに、同社が示し、伝えたい電動車および自動運転車の象徴に据えていく考えです。

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Audi AI:ME mobility for megacities(YouTube/Audi Japan PR)

これまでにないデザインのヘッドライトおよび灯火類。キラキラな部分1つ1つにLEDを内蔵し、流れるように発光したりする。「外へのコミュニケーション」用だ

コンパクトカーセグメントながらガラスルーフによって開放的な空間に広く感じる車内。自動運転中はステアリングホイールなどの不要な部品が収容され、より広く使える

 アウディはAudi AIで、「クルマの使い方を根本的に変え、車内で過ごす時間をより価値あるものに変える」こと、具体的には車内が家庭と職場に次ぐ「第3の生活の場」になるまで人の意識が変わる世界を見据えます。これまでのクルマのようにドライバーと車両(ハンドルやペダル、インストルメントパネルなど)とのつながりではなく、自動運転機能を前提に「車内で過ごす時間の価値向上」に焦点を当てて設計するとしています。

 クルマと人のコミュニケーションは、目線トラッキング、音声入力、タッチパッドなどで行います。それらは人間工学的に配置しており、インテリアの装飾パネルと一体化されているため「使う時にのみ自然に表れる」ように扱えます。


ソファのようなリアシート、ルーフには「本物の植物」が植えられている

 インフォテインメントシステムをより高度に、かつリッチな体験とする目的で「VRゴーグル」も車両に標準装備。乗員はVRゴーグルを使用して動画サービスを利用したり、映画を見たり、対戦ゲームを楽しんだりできます。2019年1月にCES 2019で発表した「Holorideシステム」によって、クルマの動きをセンサーシステムで検知し、それらがゲームの視覚的な動きに反映される機能なども積極的に用いていく計画です。


Audi AI:ME

「VRゴーグル」を標準装備

運転に用いるのではなく……エンターテインメントシーンの拡充が目的。これまでのクルマではできなかった体験を提供するための「クルマの使い方を根本的に変える」提案の一環だという

今はまだ「ちょっとシュール」。でも近未来は当たり前になってるのかもしれません

 車両サイズは4300(全長)×1900(幅)×1520(高さ)ミリ。昨今のコンパクトカーセグメントの範囲で都市移動に適するサイズの小型ボディーに収めます。

 また市街地走行だけでよいことから、近年の電動車の性能として謳われるような、鋭い加速性能や最高速度、コーナリング性能、最大航続距離そのものよりも、充電することなく長時間移動できる「利用できる時間」の性能を重視する、都市利用に特化した考えの設計であることも既存の電動車とは少し異なります。同社は65kWh程度の容量のバッテリーユニットで需要を十分に満たせるとしています。参考までにこのクラスの容量は、2019年4月時点の市販車で──既に日産「リーフ e+」が備える62kWhのバッテリーで実現できています。

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「Audi AI:ME」フォトギャラリー


Audi AI:ME
The showcar Audi AI:ME (footage)(YouTube/Audi Japan PR)

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