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参加年齢上限なし! 大の大人が本気で戦う「大人のベイブレード大会」が想像以上にガチだった(1/2 ページ)

そんなの絶対面白いじゃん……と思って行ったらホントに面白かった、というレポートです。

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 ベイブレードの大会が開かれるという。そりゃベイブレードだって大会くらいあるでしょ……と思いきや、なんと今回開催されるのは中学生以上限定、参加者の年齢上限なし、初の大人向け公式大会だと、タカラトミーの広報さんが言っている。その名も「G-1バーストカップ 大人のガチンコ大会」。えっ、ということはベイブレードを本気でやってるいい歳の大人の群れが間近で見られるってこと……? 絶対面白いじゃん……。ということで、4月13日の朝、おれは池袋に降り立ったのだった。

人多くね? そして「剛の者」多くね?

 ベイブレードといえば、男児向けホビー玩具の代表格の一つである。ベーゴマをベースに発案された、カスタマイズしたコマをぶつけて勝敗を競うという、見た目だけならシンプルなオモチャだ。1999年の発売以来、第一世代(1999~)の「爆転シュート ベイブレード」、第二世代(2008~)の「メタルファイト ベイブレード」、そして第三世代(2015~)の「ベイブレードバースト」と3つのシリーズが存在し、世界80カ国以上で累計3億5000万個が出荷されたという。「そういえば子どものころに遊んだな……」という人も多いのではないか。

 かれこれ20年も売ってるオモチャなので、そりゃ親子でやってる人とかもいるよな……と思いつつ、会場のサンシャインシティの中を歩いて行くと……。

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 ……人多くね?

 なんか、思ってたより待機列が長い。親子連れもたくさんいるけれど、ベイが詰め込まれたアタッシェケースをギラつかせた「剛の者」感を漂わせている若者やおじさんもチラホラ……。これが全員戦うのか……! 早くもちょっと自分が「ベイブレードをナメていたのではないか」ということに気付く。ていうか、こんなに大人がやってるものだったのか。

ガチ勢からビギナーまで、すさまじい熱気につつまれた会場内

 G-1バーストカップというのは毎回開催されているベイブレード大会の名前。普段の大会は小学生限定で行われるが、今回は中学生以上限定というレギュレーション。つまり親子連れで参加している人たちも、実際に戦うのはお父さんやお母さんの方だ。

大会参加者に渡している黄色いベイスタジアムも、この量で待機。一応この大会の参加費は1000円なんだけど、これで元が取れてしまうのでは……と、見ているこちらが心配になる

 今回のイベントでは本筋のG-1バーストカップの他、「超Z覚醒撃破チャレンジ」と題して、スタジアム内で電動で回転する(磁石とモーターを使っていて、スイッチが入っている間はず~っと回る)2つのベイを一個のベイで全部撃破できるかを競う部門がある。こちらで見事2つとも撃破すると、激レアパーツの「炎アマテリオスレイヤー」がもらえるのだ。というわけで、こちらのイベントの方が先に開始。

これが「炎アマテリオスレイヤー」(右)。塗装がめっちゃキレイ
こういう感じで戦う。磁石でくっついてるだけあって、やはり強い!

 どのブレーダー(ベイブレードのプレイヤーのことはそう呼ぶ)もなかなか苦戦。そんな中、やたらとガチっぽいグローブをつけている人を発見! めっちゃかっこいい! それ、ちょっと見せてもらっていいですか。

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こちらが話を聞かせてもらった鈴木さん。手元に注目

 お話を聞かせてもらった鈴木さんは、今年でブレーダー歴4年目ほど。子どもと一緒にベイブレードで遊んでいたらいつの間にかハマってしまった……というルートである。そして問題のグローブはなんと自作!!

「メタルファイト」の時期に売っていたものを参考に自作したグローブ
めっちゃかっこいい
逆側の手はこの装備。こちらは普通に市販されているアイテムだそうだ

 この右手用グローブは、ランチャー(ベイを回転させて発射する器具)のヒモが戻ってくるときに、右手に当たって痛いのを解決するために着けている。「グローブ着用派はけっこういる」と語る鈴木さん。そうか、確かに手元でランチャーが滑ったらその時点で負けそうだもんな……。「ガチンコ大会」と銘打たれている理由がちょっと分かってきた。

 ぼんやりと「超Z覚醒撃破チャレンジ」を見ていると、たま~に電動ベイを撃破した人が出てくる。しかも、ちょいちょい女性もいる。その一人であるユミさんは、夫のショウヘイさんと一緒に参加。なんとベイブレードを初めて触ってからまだ1週間しかたっていないという、完全なビギナーだ。

ショウヘイさんユミさん夫婦。ユミさんのベイとランチャーはショウヘイさんから借りたものだ

 「先週ショウヘイさんと一緒に初めてベイブレードバーに行って、そこでちょっとやってみたら面白かったんですよね……」と語るユミさん。その状態でベテランブレーダーが次々に砕け散っていた超Z覚醒撃破チャレンジをクリアしたんだから大したもの。こういう純粋な運の要素がけっこうあるというのも、ベイブレードなんだろう。ていうか、夫婦でベイブレードをやるという選択肢も世の中にはあったのか……。目からウロコである。

 そうこうしているうちに、本題のG-1バーストカップが開始。

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ついに開幕! 全員で掛け声を叫ぶのだ。

 予選トーナメントは全部で5回。3人が1つのスタジアムで同時に対戦する形式で、勝ち残った1人だけが次のトーナメントに進めるという形だ。参加者は腕にリストバンド型の参加整理券を巻き、そのリストバンドに書かれている時間に待機列を形成。負けたらリストバンドを外し、勝った人には次の試合の整理券が腕に巻かれる……というシステムである。

試合に使う3人対戦用スタジアム。黄色い三角が付いている位置からベイをシュートする
試合が終わった後は、受付でリストバンドをチェック。その試合のリストバンドを外し、勝った人は別の色のものを巻く

 つまり、膨大な参加者をベスト8に絞るまでこのトーナメントが行われるわけである。あとで聞いたら、参加者は全部で576人もいたとのこと。すっげえなおい。

 さすがに長年ベイブレードを手掛けているだけのことはあり、すさまじい待機列がどんどん消化されていく。しかしその後には次の試合の待機列が! なんせ参加者の数がすごいので、予選をやっている間の数時間はずっとこの調子なのだ。

 予選の合間には会場内のステージでブレーダータクとブレーダーショウによるイベントも。ここでは大人と子どもをまぜこぜにしたエキシビションマッチが開催されていた。「参加したい人~!」と聞くと「「「ハイハイハイハイ!!!!!」」」と手が上がりまくる。大人だけの大会っていうから、もっとテンション低いと思ってたよ! ちなみにこのエキシビションマッチでは普通に子どもが大人を負かしたりしていた

あと、ステージに迷い込んだ迷子が保護されたりしていた

「アタック」「ディフェンス」「スタミナ」の3すくみ――実は奥が深いベイブレードの世界

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