NGT問題が飛び火したアダストリア、株価は反応した?
時価総額1300億円超の銘柄を動かせるかどうか。
2019年4月24日の株式市場で、「GLOBAL WORK」などのアパレルブランドを展開するアダストリア(東証1部)は前日比11円高(+0.4%)の2795円で取引を終えました。同社傘下のブランドがNGT48のメンバーを起用したコンテンツを取り下げる騒動がありましたが、株価は反応したのでしょうか。
騒動があったのは、20代女性をターゲットにした「Heather」。NGT48の荻野由佳さんを起用したプロモーションを4月17日から展開していました。ですが、これに対し寄せられた「様々なご意見」を踏まえ、「本プロモーションに関するコンテンツを削除することといたしました」と発表。23日夜にこのプロモーションを取り下げました。
こうした騒動は株価に影響したのでしょうか。同社の最近の株価は2500円前後で推移していましたが、4月4日に大幅増益を達成した2019年2月期決算を発表すると、翌5日には2945円(終値)まで急騰。その後は2800円台で推移しています。
今回のプロモーションが始まった17日以降は、終値では小幅な値動きにとどまっています。23日のプロモーション取り下げる前の取引で約2%下落したのが目立ちますが、24日には前日比プラスで取引を終えました。この間、信用取引の売りが大きく積み上がった様子もありませんので、騒動を当て込んで売りを仕込んだ人はいたのかもしれませんが、株価を突き崩すほどではなかったと思われます。
アパレル各社が苦しむ中、アダストリアの2020年2月期は連結売上高が2250億円(+1%)、営業利益が100億円(+39.1%)、純利益が60億円(+54.2%)と前期に続く大幅な増益を見込んでおり、こちらに期待する投資家が多いようです。同社の株式時価総額は約1364億円(24日終値ベース)です。
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