広がる「おひとりさま」市場 経済への影響拡大を予測する調査結果
「あらゆる分野において1人で行動し、楽しむ人が増える見込み」。
市場調査会社の矢野経済研究所は4月25日、国内の「おひとりさま」に関連する市場を調べた結果を発表しました。関連する16の市場のうち、2018年は14の市場で成長が見込まれるとしており、「単身世帯の増加、1人で行動し楽しむ人が増えることで、おひとりさまが経済に与える影響は拡大していく」と予測しています。
単身世帯や未婚・非婚者に加え、1人で行動・消費することを好む人も「おひとりさま」とし、こうした人々が関連する市場として、以下の16市場を調査。外食産業などでは「1人来店客の利用金額ベース」を算出しています。
外食、中食、賃貸住宅、国内旅行、国内ホテル・旅館、カラオケ、遊園地・テーマパーク、フットサル、婚活関連、終活関連、フィギュア、ジグソーパネル、セルフ給油所、コインランドリー、セルフレジ、セルフプレジャー
17年度は16市場のうち12市場が成長。そのうち、おひとりさま中食市場(1人用購入客の利用金額ベース)が前年度比6.6%増の8兆1000億円、おひとりさま外食市場(1人来店客の利用金額ベース)が前年度比4.5%増、7兆6415億円と突出しています。参加人数では、おひとりさまカラオケ利用者が前年比6.7%増の320万人と多い結果でした。
18年度は、伸び率では個人参加フットサル参加人数が前年から12.5%増の45万人に、コインランドリー市場が前年度から8.6%増の1086億円と高くなっています。
一方で、婚活関連市場は前年から0.4%マイナス、ジグソーパズル市場は3.4%マイナスを予測しています。
単身世帯の増加や非婚化の傾向が進む中、矢野経済研究所は「『おひとりさま』という言葉がますます普及・浸透してきていることで、あらゆる分野において1人で行動し、楽しむ人が増える見込みで、おひとりさまが経済に与える影響は拡大していくと予測する」としています。。
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