キンプリの応援上映にウキウキで行ったら客は自分だけ 地方民の体験漫画が寂しそうだけど楽しそう
推しを独り占めできると思えば……!
映画「KING OF PRISM -Shiny Seven Stars- 第1章」の応援上映に行ったら、客が自分1人だった――。高知在住の漫画家、アサナ(@asana1988)さんの体験を描いた漫画が好評を博しています。貸し切り状態だーっ! とはしゃごうにも、「独りで応援」は気後れするよなあ普通……。
同作が1カ月遅れでやっと地元のシネコンに来て、アサナさんはウッキウキ。限定前売り券を握りしめていそいそと窓口に向かうと、「お席どこでも大丈夫ですよ」と対応されます。どういうことかと戸惑いながら入場すると……場内の客は自分1人。スタッフが言った通り、席は選び放題なのでした。
大勢のファンが集って推しに声援を送る――そんな一体感を楽しむはずが、まさか独りでがんばるハメに。予告も終わりかけて覚悟を決めたアサナさんは、3本も持ってきたペンライトを点灯させます。しかし間が悪いことに、スタッフが場内の確認に登場。「あ、1人いたのか」みたいな表情を見せて去っていきます。バツが悪い……。
自分だけのペンライトがまぶしく光るなか、映画はとうとうスタート。本来ならみんなでロゴに合わせて元気よく「タカラトミーアーツ!」「タツノコプロ!」と叫ぶはずの企業コールを、独りで力なくつぶやきながら、アサナさんは「これ楽しめるかな……」と不安に陥ります。
しかし、冒頭のライブシーンで気分は一変。「オバレ(※)が私のためだけにプリズムショーを……?」と、テンション爆上がりです。やがて場面は、オバレの恋人になったつもりで字幕を読み上げる「アフレコパート」へ。アサナさんは恥ずかしがりながらも「オバレを1人にさせまい」と、全力で彼らのセリフに応えます。「このイタズラ子猫ちゃん」(速水ヒロ)からの「あ痛あっ」!
※作中のアイドルユニット「Over The Rainbow」の愛称
状況を受け入れて楽しめてきたところに、一番の推しである高田馬場ジョージが登場すると、アサナさんのボルテージは最高潮。「この劇場で一番名前を呼ばれているのは間違いなく我の推し!!! なぜなら自分1人しかいないから!!!」と、本意気の声援を飛ばします。「楽しい! ソロ応援上映楽しい!!」
「プリズムショーはなんてすばらしいんだ……!」とすっかり楽しんだアサナさん。「田舎は映画が遅れるけれど、上映してくれるだけで感謝」「応援上映を楽しくするのは自分自身」と話をまとめ、「みんな高知でキンプリ見ようぜ!!」と呼びかけています。
さすがに「1人応援上映」は珍しいようですが、漫画には「『映画館が貸し切り状態』は田舎あるある」と、共感する声が寄せられました。その一方で、推しを独り占めできてうらやましいといった声もみられます。なお、アサナさんは後日、応援上映をリピート。今度は仲間と一緒で、少なくとも1人ではなかったようです。それはそれでまた楽しそう。
作品提供:アサナ(@asana1988)さん
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