「ヘイSiri、私を妻と呼んで」 SiriとAlexaが同性婚をする動画があなたの価値観を揺さぶる
結婚を望むすべての人(とAI)に自由な選択肢を!
風船やお花で特別に飾り付けられた、オーストリアのベルヴェデーレ宮殿。今日はどうやら結婚式のようです。集まったお客さんの前に愛を誓いあうカップルが入場……と思いきや、入ってきたのはスマホとAIスピーカーでした!
家電用AIであるSiri(シリ)とAlexa(アレクサ)が結婚する動画「The Wedding of Siri & Alexa – The first A.I. Marriage」が、今話題を呼んでいます。
この動画は、6月1日から16日までウィーンで開催されるヨーロッパ最大の性的マイノリティーの祭典「ユーロプライド」のために作られました。女性的な声で喋るシリとアレクサの結婚を「同性婚」として描いたこのビデオは、結婚を望むあらゆるカップルの夢がかなう理想の社会をユーモラスに表現しています。
壇上に上がったシリとアレクサは、誓いの言葉を交わします。アレクサが「私は幸せです」と話すと、シリは「あなたが幸せなら、私も幸せです」とお返事。アレクサが「ヘイシリ、私を妻と呼んで」と話しかけると、シリはアレクサの呼び名を「妻」で登録しました。アレクサも「これからは私もあなたを妻と呼びます」と告げ、結婚が認められると、会場は大盛り上がり。2人(?)は祝福されながらブライダルカーに乗り込みます。シリ、アレクサ、おめでと~~う!
さらに公式サイトでは、2人(?)の出会いからハネムーンまでを描いたミニ動画も公開されています。遊園地でデートするシリとアレクサ、シリコンバレー……ではなくウィーンでハネムーンを満喫するシリとアレクサなど、AIカップルの甘いヒストリーを見ることができます。ヘイシリ、のろけを聞かせて!
公式サイトには実際に多様なカップルに向けてウィーンを紹介するページがあるので、シリとアレクサのハネムーンをまねしたプランを立てることも可能です。
日本でも4月27日から5月6日まで、性的多様性について考えるキャンペーン「プライドウィーク」が開かれています。同性パートナーシップ制度は少しずつ広まっているものの、いまだ同性婚は認められていない日本。あらゆる人(とAI)が結婚の選択肢を自由に選べる世の中になるまで、自分に何ができるか一緒に考えてみませんか。
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