病気のノラ猫が新しい家に迎えられるまで 献身的なサポートでみるみる元気になっていく姿を記録した映像
広がれ、優しい世界!
米ニューヨークのフラットブッシュを中心にノラ猫を保護している団体「Flatbush Cats」が、シェルターのバックヤードにやってきた病気のノラ猫を保護。初日の様子から元気になるまでの過程をYouTubeに公開しました。
ノラ猫は「Julius(ジュリアス)」と名付けられました。ジュリアスがやってきたバックヤードには、すでに「Flatbush Cats」が保護して世話をしている他の猫たちがいます。通常、新しい猫が来ると、縄張り意識が強い猫は新顔を怖がらせるものですが、ここにいる猫たちはジュリアスの訪問を気にしていない様子。それどころか、ジュリアスが最初にごはんを食べ終わるのを待ってあげているそうです。優しさしかない世界なのか、ここは。
ジュリアスは「上部気道感染症」のサインが見られると「Flatbush Cats」スタッフは言います。動物病院に連れて行こうにもスタッフに近づこうとしないため、仕方がなくジュリアスをワナにかけます。
捕まったジュリアスは「ニャーニャー」と鳴いており、ドアを開けてもスタッフに近づこうとはしません。ここは根気強くジュリアスの準備が整うのを待ちます。すると、次の日には新しいクッションに座り、なでられると気持ちよさそうな表情をしているではありませんか。少しずつ心を開いてくれているようです。
ジュリアスは脱水症状を起こしているようなので、ドライフードからウェットフードに切り替えます。さらに、感染症治療のために獣医師が抗生物質を処方。そして、居心地のいい空間でジュリアスをたっぷりと休ませてあげます。感染症の治療には7~21日間ほどかかり、その間は他の猫に感染しないように隔離しなくてはなりません。一人ぼっちで少し寂しそうに外を眺めるジュリアス。
からまった毛をカットして毎日ブラッシングをしたり、温かい布で目や鼻をきれいに拭いてあげるなど、スタッフの献身的なケアによりジュリアスは順調に回復していきました。食欲も増したようで、あまり興味を示さなかったウェットフードをパクパクと食べています。
完全に病気が治ったところで去勢も予防接種も完了させました。元気になった証拠に、ジュリアスはよく遊ぶようになりました。おもちゃに夢中になる姿がかわいい~! 元気になったジュリアスは「Flatbush Cats」のシェルターではなく、新しい家族のもとへと向かうことになりました。新しい家でも幸せに暮らしていることでしょう。
(春夏冬つかさ)
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