レビュー

“向井理回”にネットは祭り状態「わたし、定時で帰ります。」6話 3杯目を飲んで人が変わった完璧男の本音で急変する三角関係(1/2 ページ)

「Paraviで日本のドラマを観倒して来た」江口のりこの謎アピール。

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 5月21日に放送された「わたし、定時で帰ります。」(TBS系)第6話は、種田晃太郎が主役。完璧男の本音が漏れ、放送後のネットは祭り状態になった。

結衣(吉高由里子)の元彼・晃太郎(向井理)と今彼・巧(中丸雄一)の直接対決 イラスト/まつもとりえこ

第6話あらすじ「好きですよ。今でも好きです」

 種田晃太郎(向井理)の独立の噂を聞き、動向が気になる東山結衣(吉高由里子)たち制作4部のメンバー。

 晃太郎には引きこもりの弟・柊(桜田通)がいる。良かれと思って就職先を柊に紹介した晃太郎であったが、激高されてしまった。「弟がこんなだと体裁悪い?」「晃兄ぃは僕の気持ち、全然わかってない!」。

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 そんな中、新規の案件で来栖泰人(泉澤祐希)がディレクターデビューすることに。気合十分な来栖だったが、いざ打ち合わせとなるとクライアントにうまく説明できず、たまらず晃太郎がフォローに入った。口出しする晃太郎にへそを曲げる来栖。仕事に対する甘さを指摘する晃太郎に「僕の気持ちなんてわからないですよ!」と吐き捨て、来栖は走り去った。

 落ち込む晃太郎を元気付けようと声を掛ける結衣。晃太郎の短所を次々と挙げるのだ。そして、「もっと弱いところを出してもいい。そうすれば、もっとみんな心を開いてくれるかも」と励ました。翌日、晃太郎に謝罪する来栖。晃太郎は「言われないとわからないから」と水に流し、2人は和解した。

 その夜、結衣が恋人の諏訪巧(中丸雄一)と上海飯店で食事していると、そこに晃太郎がやってきた。「独立話蹴ったって本当ですか? その理由は結衣ちゃん? まだ結衣ちゃんのこと好きなんてありえないですよね」と巧に迫られ、晃太郎は「好きですよ。今でも好きです」と答えた。

来栖、柊との関係性で落ち込む“デキる男”晃太郎

 第6話の主役は晃太郎。完璧男のイメージを持つ彼の内面を浮き彫りにする内容だった。

 デキる男は、できない側の心理をつかめないことが多い。自分の高い能力が基準になるので、他者を見るとやきもきする。だから、ついつい上から目線になってしまう。結果、「僕の気持ちなんてわからない!」と来栖に言われるのだ。

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 この関係性は、そのまま「晃太郎―柊」にトレースできる。柊の部屋をよく見ると、記入済みの履歴書が用意されていた。引きこもりとは思えないほど部屋の中は片付いている。彼はちゃんと前へ進もうとしている。そんな時にやってきた兄は中途採用の話を持ちかけ、「そろそろ何とかしないとって思ってんだろ?」「俺にできたんだからお前だってできる」と、独断で話を進めようとした。弟を思っての行動だが、決して弟の気持ちを考えてはいなかった

 来栖も柊も落ち込んだ。そして、晃太郎も落ち込んだ。そんな元彼を探し出し、多くの短所を挙げた上で「もっと弱いところを出してもいい」と言葉を掛けた結衣。

 翌日、謝罪に来た来栖に晃太郎は答えた。

 「あんだけボロクソ言われたの、生まれて初めてだよ。まあ、でもいいよ。言われないとわかんないから」

 この言葉は来栖だけでなく、結衣にも向けられている。

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6話の見どころ、デキる男・種田(向井理)像の崩壊。「飲めそうに見えて3杯目から人格変わる」男だった  イラスト/まつもとりえこ
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