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けっこうグニャン、だ、大丈夫かな……!? パンクの心配不要「エアレスタイヤ」ミシュランが開発(1/2 ページ)

今後に期待です。

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 フランスのタイヤメーカー大手、ミシュランは6月4日(現地時間)、米国自動車メーカー大手のGMと共同で新世代のエアレスタイヤ「Uptis(Unique Puncture-Proof Tire System)」のプロトタイプを発表しました。

ミシュラン Uptis エアレスタイヤ
ミシュランとGMが共同開発するエアレスタイヤ「Uptis」(写真:ミシュラン、以下同)

 Uptisは、これまでのホイール+空気チューブ+ゴムタイヤ、あるいはホイール+チューブレスレスゴムタイヤのセットで構成していたクルマ用タイヤの概念を変える新世代のタイヤです。これまで内部に充填していた空気圧の代わりに、幾枚もの“くの字型”のブレード状パーツがクッションや車重保持などの機能を担うことで「エアレス」を実現します。

ミシュラン Uptis エアレスタイヤ
エアレスタイヤ「Uptis」をシボレー・ボルトEVに装着したところ

 Uptisは設計と複合材料の改良を進め、「道路を通常通りに走る程度の速度で乗用車の重さを支えられるレベル」にまで完成度を高めました。絶対的なグリップといったようなハイエンドの性能はまだ既存のタイヤに追い付いてはいないと思いますが、自動運転車や電動コミューター、シェアサービス向け車両などの、近代から将来の活用シーンに向けた車両から採用例が増えていくと想定されます。

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 メリットは、パンクする心配がなくなり、安全性、信頼性、メンテナンス性、コスト面への効果が期待できることです。

 さらにはパンクしないことによる廃棄物の削減効果、例えば、過度な交換用タイヤやスペアタイヤ製造のための原材料の使用量の削減にもつながるため、メーカーや業界が一体となった今後の環境性能向上にも大きく寄与できるとしています。

UPTIS: a fundamental step towards more sustainable mobility
ミシュラン Uptis エアレスタイヤ
うぉ、やや悪路ではかなり「グニャン」としているが……。通常走行の速度域くらいならば大丈夫なのだそうだ
ミシュラン Uptis エアレスタイヤ
テスト走行中のUptis

 両社は2024年早期の商品化を実現すべく共同開発していく計画。2019年後半からボルトEVで全世界での実走行テストを開始する予定です。

 ちなみにエアレスタイヤは乗用車向けだけでなく、火星探査機(関連記事)から、ほぼ全てのパーツを3Dプリンターで製作したという電動バイク(関連記事)、自転車(関連記事)などの車両に採用例があり、また、ミシュラン以外のタイヤメーカー(関連記事)も開発を進めています。


(参考)住友ゴム工業(ダンロップ)のエアレスタイヤ「GYROBLADE」。金属製のホイール、特殊樹脂スポーク、タイヤトレッドの3ピースで構成している
Michelin Tweel comparison/エアレスタイヤは重機用タイヤとしても開発が進んでいる

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