東京都など主催のeスポーツ大会、開催要項発表 「賞金なし」で、ゲームは「国内IP」かつ「全年齢向け」に限定
格ゲーやFPSタイトルの選択肢は限られそう。
東京ビッグサイトで2020年1月11日・12日に開催予定の「東京eスポーツフェスタ」が企画・運営の委託先が公募中です。募集期間は6月20日まで。それに伴い、イベントの一部仕様が明らかになりました。
東京eスポーツフェスタは、eスポーツの普及と振興を目的として開催されるイベント。5月24日に実施された小池百合子知事の会見で正式に発表されました。実行委員会は東京都および日本eスポーツ連合、日本コンピュータエンターテインメント協会、日本オンラインゲーム協会の3団体で構成されており、「行って・見て・楽しめる」イベントを目指します。
公開された委託事業者の業務内容には「競技種目の選定」も含まれており、仕様書にはレギュレーションも示されています。
仕様書によると、競技種目に選ばれる可能性のあるタイトルは「国内企業による」「全年齢向けの」ゲームソフトに限られます。CERO:B(12歳以上対象)以上のタイトルが多い格闘ゲームや、国外タイトルが主力のFPS/TPSなど一部の人気ジャンルは選定に制限がかかりそうです。
(ア) 国内IPホルダーによるタイトルであること
(イ) 国内外で開催された競技大会での使用実績があること
(ウ) ルールが明確かつ公平性・競技性を有すること
(エ) 集客が期待できること
(オ) 少なくとも1種目は老若男女が分け隔てなく対戦できるものであること
(カ) 家庭用ゲームソフトの場合は、 (特非)コンピュータエンターテインメントレーティング機構(CERO)のレーティング表示が「A」、スマートフォンアプリの場合は「3+」又は「4+」のものとすること。ただし、指定のレーティング表示タイトルであっても、公序良俗に反する表現が含まれる場合、競技方法や設定の工夫等により当該表現を除外できるものに限る。
(以下略)
また仕様書に「優勝者等への賞金は支払わないこと」と明記されているのもポイント。高額賞金が発生しないのであれば、日本eスポーツ連合が定める「プロライセンス認定タイトル」以外の人気タイトルが種目に選ばれる可能性も期待されます。
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