レビュー

「子どもを殴りたくなってしまう」相談者は、“親の過干渉で心を殺された子”だった 「テレフォン人生相談」先週のハイライト(2/2 ページ)

相談者の両親は心理的暴力団だったのか?

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 現在の不安から解放されるためには、親の愛なんか信用しないで「私は親から見捨てられた、殺された子である」と認識しなければならない。しかし相談者は、

 「今、父親と母親がホントに優しいんですね。私が独立して、ひとりで生きていく術も見つけて、周りにも自慢できるような子どもになったから……」

 ちょっといい話風にまとめようとするが、愛ちゃんは許さない。

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 「そうやってまとめたいのよ、親は。過干渉でアナタを殺して生き延びた人なんだから」

 今の両親の優しさは、暴力団が散々ぶん殴った後に「昨日は悪かったな」と言うようなものだと指摘。被害者は「決してそんなに悪い人じゃない」と思ってしまうが、それは心が殺されているからなのだ。

 「(両親が)心理的な暴力団だったことは確かなんですよ。そうじゃないと、こんなことが起きてるわけがないんだよ」

 言ってることはよくわかるけど、相談者の両親を暴力団にたとえるとは……。

 聴いてる側からすると、心配になるほど強烈な言葉の連打だったが、相談者の心にはガンガン響いていたようで、後半はずっと涙声になっていた。

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 「命は復活できます」「アナタがおかしいわけじゃないんです」

 最後は優しく締めたマドモアゼル・愛。

 具体的に両親からどんなことをされていたのか、もっと詳しく知りたかったところだが(編集されちゃったのか?)、閉じていた心のフタをこじあけるようなスゴイ相談回だった。

これまでの「テレフォン人生相談」

北村ヂン

文章からイラスト、漫画、映像まで、あの手この手でインターネットのみなさんのご機嫌をうかがうハイパーメディアライターTwitter

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