太陽光発電で自給自足、最長725キロも走行できる乗用車タイプのソーラーカー「Lightyear One」誕生(1/2 ページ)
乗用車タイプのソーラーカーが発表。
環境に優しいクリーンなエネルギーで走る乗用車タイプのソーラーカー「Lightyear One」が発表されました。
Lightyear Oneは、ソーラーカーでオーストラリア縦断(約3000キロ)を目指すチャレンジ「Bridgestone World Solar Challenge」で優勝した経験者によって、2016年に創設されたオランダのベンチャー企業「Lightyear」が開発しました。
ルーフやボンネットなどに設置された太陽光発電システムが生み出す電力で走る電気自動車となっており、ソーラーパネルは各セルが独立しています。一部のセルが影に隠れていたとしても、陽が当たっている他のセルでは発電が行われるようになっているので、効率的に電力が供給できるそうです。
美しいシルエットのボディは安全性に配慮しながら、アルミニウムとカーボンを主要な材料として軽量化を図りながら作られ、エネルギーの無駄な消費を避けるために空気抵抗にも注力してデザインしたとのこと。効率的にエネルギーを使うために、モーターは各タイヤに独立して取り付けられています。
内蔵するバッテリーの容量は明らかにされていませんが、太陽光発電だけでなく、一般的な電気自動車と同様に充電器を使った充電にも対応しているそうです。
Lightyearは「世界初の長距離ソーラーカー」を自負しており、最長で725キロもの距離を走ることができるそうで、年2万キロほどの走行が可能としています。
今回発表されたLightyear Oneはプロトタイプという位置づけになっていますが、すでに量産化に向けた計画が進められており、2021年に500台の先行販売を始める予定。公式サイトでは予約受付が行われており、すでに100台を超える予約が入っているそうです。
(春山優花里)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.