ヤマハ本社にある横断歩道が、あのヤマハの歴史コピペ(関連記事)を思い出させる勢いで「さすがヤマハさん!」と話題になっています。
何と、横断歩道が「鍵盤」柄! 違和感のないスバラシイデザイン。
写真はたこへー(@takohei777)さんが静岡県浜松市にあるヤマハ本社を訪れたときに写したもの。「ヤマハ本社内の横断歩道がすごくいいです。。」と投稿したところ、約9万件(2019年6月28日時点)もの“いいね”が集まり、「おしゃれですね」「素晴らしい閃き」「音は出るのかな?」といったコメントが多く寄せられました。
ヤマハ公式に聞いてみた
たこへーさんによると、この横断歩道に遭遇したのは2019年6月13日。複数人で歩いていましたが、さりげないデザインだったためか、まさか道路に鍵盤があるなんて思わなかったためか、気が付かなかった人もいたそうです。
音については、たこへーさんが試したところ「何度か試してみたのですが、、鳴りませんでした」だそうです。トム・ハンクス主演の映画「ビッグ」や、プロモーションビデオが公開されたばかりの日向坂46「ドレミソラシド」を連想する人も多かったようで、「いつもはあまり繋がりのない音楽趣味の皆さんとかと繋がれて楽しかったです」と振り返ってくれました。
しかしたこへーさんには心残りも1つ。「ヤマハの公式さんと絡めるかと思いましたが……」と少し寂しそうな様子。それでしたらと編集部が「これどうですか?」と代わりに聞いてみたところ次のような回答がありました。
「負けてられませんよ! 弊社内(楽器じゃない方のヤマハ)の横断歩道を、空冷エンジンのフィンに塗りましょうよ!!」と、上司に言ったら無視されました、ありがとうございます
……あれ。いつものクセで、思わずヤマハ発動機の公式「ヤマハ バイク(@yamaha_bike)」さんに聞いてしまいました。あは。
楽器を手掛けるヤマハと、二輪車やマリン事業を軸にするヤマハ発動機。元は一つでしたが、今は別の会社。ヤマハ発動機の本社は、同じ静岡県でも浜松市のお隣の磐田市にあります。往訪の折には間違えないようご注意ください。
数々の楽器、名器が展示されているヤマハのミュージアムは興味深く面白そう。そして、二輪車、四輪車の「名機」が展示されているヤマハ発動機のミュージアム「コミュニケーションプラザ」も楽しそうですね。
「はしご形」横断歩道はじわじわなくなりつつある……
ちなみに公道の横断歩道は「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」によって様式が定められてます。同命令の第十条 別表第6によると、横断歩道の白い横線は幅45〜50センチで、かつ線の間隔は白線の幅と同じにしなければならないとあります。
ただ、ヤマハの鍵盤横断歩道は公道ではなく会社の敷地内にあります。だから公道のルールに縛られず、こういう遊び心にあふれたデザインができたんですね。
また横断歩道といえば、横線と縦線で構成する「はしご型」をイメージする人も多いと思いますが、はしご形の横断歩道は、1992年11月1日に施行された「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令の一部を改正する命令(平成4年総理府令・建設省令第1号)」によって横線だけの「ゼブラ型」に置き換えられ、補修のたびにじわじわとなくなっていっています。
横断歩道がまだはしご型のままだったら、もしかしたらこの「鍵盤型にする」というアイデアは生まれなかったかもしれません。そして、はしご型の横断歩道も、ヤマハの鍵盤横断歩道と同様に見つけたらちょっぴりラッキーかもしれませんね。
(少年B)
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ハムスター軽すぎて、音鳴らないんだけどね。
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