信号のない横断歩道で歩行者が待っている時に「必ず止まる」と答えたドライバーは4割──児童見守りサービス「みもり」や地域コミュニティーサービス「マチコミ」を運営するドリームエリア(東京都渋谷区)がこんな調査結果を発表しました。
調査は歩行者と自転車、自動車の交通マナーについて尋ねたアンケートで、6月13〜17日、「マチコミ」のユーザーにインターネットで実施し、3万5591人の有効回答をまとめました。
「信号のない横断歩道で歩行者が待っている時、停止しますか?」という質問に「必ず止まる」と答えたのは40%。「後続車がいなければ止まる」(20%)、「低速で走っていれば止まる」(25%)という人もいました。
道路交通法(38条)では「横断歩道を横断しようとしている、あるいは横断中の歩行者や自転車がいるときは一時停止をしなければならない」と定めており、違反者には反則金や違反点数が科せられます(JAFのWebサイト)。
ですが、日本自動車連盟(JAF)の2018年の調査では、「信号機のない横断歩道で歩行者が渡ろうとしているのに一時停止しない車が多い」と思う人は86.2%に上っています。JAFが実地調査をしたところ、こうした状況での一時停止率は8.6%(全国平均)にとどまっています。長野県では58.6%だったのに対し、栃木県では0.9%と、地域によっても差がありました。
一方、ドリームエリアの調査では、歩行者も「赤信号の横断歩道を渡ってしまうことがある」という人が42%いたとのこと。ドライバーの側からは、赤信号で横断歩道を渡る歩行者について「危ないのでやめて欲しい」と感じる人が約8割に上っています。ドライバー、歩行者ともルールを守り、交通安全に努めたいものです。
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