レビュー

“言いたいことを言えない”息子が結婚するのを心配する母親「そうさせたのはお母さん!」 「テレフォン人生相談」先週のハイライト(1/2 ページ)

どこまで先回りして心配するのか。

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 「テレフォン人生相談」(ニッポン放送・月~金曜11時~ 配信)先週のハイライト。今回ピックアップしたのは7月4日(木)放送の柴田理恵パーソナリティー回。彼女との結婚を考えている次男に対し、「イヤになっても離婚する度胸がないのでは……」など、先回りしまくって心配する母親からの相談。

パーソナリティ:加藤諦三(評論家)、今井通子(作家・登山家)、ドリアン助川(作家・ミュージシャン)、柴田理恵(女優・タレント) イラスト/北村ヂン

あれもこれも心配だから結婚に反対

 相談者は58歳女性。夫は60歳。既婚の長女32歳。独身の長男30歳。問題の次男は28歳。交際相手は29歳だという。

 次男が大学時代から交際している彼女との結婚話が持ち上がっているようなのだが、相談者は「相手の家庭に問題がある」と考えており、結婚に乗り気ではない。

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 交際相手の両親は、父親の退職タイミングで最近離婚。現在は交際相手とその母親がマンションでふたり暮らしをしている。料理をはじめとした家事全般が苦手なようで、

 「食事の支度などを母親にやってもらいたい」と、母親との同居を希望しているのだ。

 「食事の支度ができないから、お母さんにやってもらうということで……親離れしていない娘さんだなと思うんです」

 交際相手は身体も弱いらしいということで、万一、母親よりも先に亡くなってしまったら……と考え出すと、コレも心配だ。

 「同居しているお母さんとウチの息子が残ってしまうようなことがあると、お年を召しているでしょうし、放って出てくるわけにもいかないですし……」

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 まだまだ心配は続く。

 「一番心配なのは、息子がちょっとおとなしい性格なもんですから、同居して2対1で、いつも我慢我慢の生活になりやしないかと」「もしイヤになっても離婚しようっていう度胸もなく、それで一生終わってしまうような気がして……」

 子どもの頃から「イヤなことをイヤだ」と言えない、反抗期もなかったような子だっただけに心配が尽きないようだが、相談者はまだ相手の女性と会ったこともない段階。ちょっと先回りして心配しすぎだ。柴田理恵がいきなり核心を突く。

 「随分、先々のことまでご心配なんですねぇ~」

 もうこの一言に尽きるよ!

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先回りして心配しすぎな母親に対して、柴田理恵がいきなり核心を突く イラスト/北村ヂン

お母さんは黙ってるしかないの、もう!

 この日のアドバイザーは弁護士の大迫恵美子。

 そもそもの問題として、相談者は次男の交際相手の女性と、そして次男は同居を求められている相手の母親にまだ会ったことがないという。

 「あまりにも情報が少ないところで悩んでらっしゃるので……」

 とりあえず、それぞれ会ってから考えたら? という話だ。そして、それ以上に問題なことがあると指摘する。

 「もう28歳になった男の子が結婚するとかしないとかっていうことについて、『止めなさい』とか『勧めます』とかっていうことをお母さんが言って、それで話が通るんだとするとね、それもまた大問題だと思うんですよ」

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 伝え聞いた情報だけでここまで反対しているのも問題だし、実際に会ってみて「こんな人が嫁になるのは本当にイヤだ」と具体的に思ったとしても、それに次男が従うと考えているのだとしたら、それはそれで問題だ。

 「私もホントだったら、おめでとうって言ってやりたいんですが、心配の方が大きかったもんですから……」

 長女は既に結婚しているものの、息子ふたりは未婚。おそらく、いつまでも息子を手放せないタイプの母親で、何だかんだと心配事を作りあげて、結婚に反対しているのだろう。

 交際相手について相談者は「親離れしていない娘さんだなと思うんです」と語っていたが、むしろ相談者の子ども離れできていないっぷりの方が異常だ。

 いつもは相談者を優しくフォローすることが多い柴田理恵も、この日は珍しく厳しい口調でさとしていた。

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 「お子さんは我慢する子だったと。おとなしい子だったと。反抗期もなくて。そうさせて来たのはお母さんだと思います。お母さんが我慢させて、お母さんが言いたいことも言わせなくて、お母さんが反抗期にさせなかったんだと思う!」

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