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アスクルにヤフーが反論 「LOHACOの譲渡を申し入れる方針はない」
「LOHACOはアスクルが運営すべき」とヤフーは主張しています。
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ヤフーが子会社のアスクルに社長の退任を求め、アスクルが反発している問題で、ヤフーは7月18日夕、「今後もLOHACO事業の譲渡を申し入れる方針はない」「アスクルの株式を譲渡する予定はない」などとしたニュースリリースを発表しました。
18日にアスクルが記者会見を開き、岩田彰一郎社長が「LOHACOの譲渡だけを求め、譲渡後のプランを説明していない点」などを挙げて「全てが不可解」などと話したことに対し、ヤフーが反論した形です。
焦点になっている個人向け通販サイト「LOHACO」について、アスクルはヤフーから譲渡の提案があったと主張しています。これに対し、ヤフーは「今後もLOHACO事業の譲渡を申し入れる方針はない」とした上で、
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- 岩田社長が明らかにした通り、アスクルの社外取締役から、LOHACO事業の赤字がアスクルの業績の低迷に影響を与えているため、LOHACO事業をやめるか、譲渡を考えるべきではないか、とアスクル取締役会において再三指摘されていた
- ヤフーは、アスクルとしてそもそも譲渡をする考えがあるのかの意向をうかがったに過ぎない。アスクルからその意向はないと回答を受けたため、ヤフーとしては今後も譲渡を申し入れる方針はない
- ヤフーはLOHACO事業はアスクルのもとで運営していくことが最良だと判断している。引き続き、LOHACO事業の黒字化とアスクルの業績回復に向けて最大限協力するし、LOHACO事業に関する業務提携関係は維持する意向だ
──とし、ヤフーがLOHACOの譲渡を求めているという、アスクル側の主張を否定しています。
退任を求めている岩田社長の後任については「アスクルの取締役会で決議するものと考えている。ヤフーから社長を派遣するつもりはない」としています。
岩田社長の再任に反対するのは「(アスクルの)業績低迷の早期回復に向けて、株主権の行使を考えている。アスクルの個別の事業に対してなんら意図するものではない」とし、アスクルが求めている提携解消に向けた協議についても「不要と考えている」としています。現時点では「アスクルの株式を譲渡する予定はなく、アスクルから売渡請求も受けていない」とのことです。
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