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お姉ちゃん笑顔で下ネタ飛ばすのやめて! 「手品先輩」お姉ちゃん VS 妹のちゃらんぽらんな追いかけっこ

ちゃらんぽらんの度が過ぎると無敵になります。

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(C)アズ・講談社/手品先輩製作委員会

 すっごく元気でめちゃくちゃおバカ。テレビアニメ放送中の「手品先輩」(原作アニメは、失敗率が限りなく100%に近いポンコツ手品コメディ。いろいろあやういハプニングとめげなさすぎる先輩との楽しくて厄介な日々、これもまた青春。

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 ポンコツ極まりない手品先輩は、普段後輩の助手くんを振り回して大騒ぎしています。そんな自由奔放な彼女にも、天敵ともいえる存在がいました。お姉ちゃんです。今回は先輩にとって最凶の存在である彼女について掘り下げてみます。

先輩が恐れる女・お姉ちゃん

 先輩が嫌がり続け、接触を避け続けているお姉ちゃん。普段の“ちょっといや”程度の顔と違う、本気で心底嫌がっている表情をしています。

こんなにいやそうな顔もするんだ、先輩(1巻)

 一応は家族であるにもかかわらず「知らない! こんな人知らない!」と言ってしまうほどの拒絶っぷり。

 まあこの1ページ見るだけでも、お姉ちゃんは手品先輩に近すぎるほど距離を詰めて、その上何も言わず胸を揉みしだいているのだから、そりゃいやだろうよ。お姉ちゃんは妹に対しては、スキンシップ過多です。(それをさりげなく見ている助手の視線がいいですね)

 「気を付けて助手くん あの人の見た目に騙されてはダメ 中身はとんでもないちゃらんぽらんなの」

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 お前が言うな案件ですが、むしろ普段雑な先輩が言うのですから、輪をかけてひどい、と捉えていいはず。

これ、職員室だったんだぜ(1巻)

 お姉ちゃんと先輩はギャーギャー大騒ぎせざるを得なくなるわけですが、それをしている場所が職員室だというあたりに、お姉ちゃんの胆力がよく見えます。引きずられてもなお気にしていないよこの姉。

 顧問がいないと困る状態で必死だというのに、手品先輩はお姉ちゃんのとてもラッキーな申し出に「えっ絶対やだ!!」と拒絶。部の存続よりも、お姉ちゃんへのアレルギーの方が強いようです。

下ネタ大好きお姉ちゃん

 「手品先輩」という作品は全体的にお下品(セクシー?)な要素多めの作品です。ただこれきちんとライン引きがあります。先輩の身体はどうしようもなく丸出しでだらしなく、そこが大変眼福なのですが、高校生の登場人物たちは基本的に下ネタを自分から切り出すことはしていません

 しかし今回、成人済みのお姉ちゃんが出てきたことで下ネタに一気にブーストがかかります。

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おやじか(1巻)

 姉「妹ちゃん 毎日部屋で棒とか玉とかいじってるもんね~」

 うわあ、おやじギャグか。これはセクシーではなく「下品」。わざとだろうなあ。それに対して先輩が意味に全然気付いてなくて「手品の練習をしているのを見られたのが恥ずかしい」という反応をしているピュアさのコントラスト。実にいいですね。

子供か(1巻)

 カード手品にはおっぱい的な落書きをして大笑い。うわあ、子供か。こんなネタに対して顔を真っ赤にして「サイッテー!」と叫ぶウブな先輩がいいですね。

 これらのセクハラにすら及ばない下ネタの数々をじゃんじゃか笑顔で繰り出すお姉ちゃん。確かに毎日これが続くのだとしたら、しんどいかもしれない。

浮くんだ……(2巻)

 助手とたまたま二人で話す羽目になった時、お姉ちゃんが繰り出してきたのは、妹である先輩についてのセクシーなぞなぞでした。本人のいないところで堂々とセクハラをするんじゃない。

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 ただ、彼女の出す下ネタは基本的に全部、手品先輩がらみのものです。根本的に下ネタが好きというよりも、手品先輩への愛余って暴走という感じ。さすがに一線を越えすぎているような気はしますが、ほかの生徒にどうこうするわけではなさそうなので、そこは安心。

 にしても「知らない」が解答のおっぱいなぞなぞって何なんだよ。なんで出したんだよ。

あがり症じゃない先輩はこうなっていた?

 ここで、手品先輩のスペックをおさらい。

 そこそこ勉強もスポーツも手品もできる。けれども極度のあがり症で、かつ詰めの甘いちゃらんぽらんな性格。奇行が多いせいかぼっちだけど、人は恋しい様子。

 あらためてここから「あがり症」を抜いてみましょう。

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 仕事はまあまあできる。ちゃらんぽらん。人恋しがり。……これってお姉ちゃんなのでは?

コミュニケーション能力は高い(2巻)

 お姉ちゃんは先生なだけあって、人と話すのはものすごく得意です。むしろずけずけと入り込みます。天然な部分を持ちながら、あまり意に介さず、いい加減。基本的に悪人ではなく、妹が好きすぎていじってくるだけ。

 助手的には「先輩とあんまり変わらない」「先輩苦労してそう」という感想を持っているようです。下ネタ耐性等は全く違うけれども、確かに多少強引で好きなものに一直線、というのは似ている。

 IFでしかありませんが、お姉ちゃんの姿を見ていると「あがり症じゃなかった場合の先輩」が頭に浮かびます。職員室に入ることすら苦手な彼女だけど、自分に自信を持って大胆に、人の視線や意見に振り回されずに学校生活を送れていた未来はあったんだろうか? その場合、助手くんには出会えていたんだろうか。

大人の酸いも甘いも

 高校生がメイン登場人物のこの作品で、大人の世界を見せる貴重な立ち位置の存在がお姉ちゃんです。高校生も大変だー、というのが、あがり症の先輩や、振り回されてフォローし続ける助手で描かれています。確かに大変です。

 でもその大変って、自分たちの青春のための「大変」です。恥ずかしがって失敗した手品は、いい思い出に変わっていきます。

 一方で、大人の「大変」はすぐさま忘れたい、思い出にしたくないものだらけ。

つらい(5巻)

 お姉ちゃんは仕事の話になるとちょっとダークモード入ります。マンガで描かれている、先輩とワーワーやっている時間は、彼女のごく一部。それ以外は教職員としてバリバリモクモク仕事をしているのが分かります。

 子供っぽい大人で、奇術部とワイワイ楽しんでいるお姉ちゃん。でも大人。どんなにはしゃいでも高校時代は戻ってきません。……けど大人だからできる無茶があるわけで。お酒とか、お金とか。結婚して旦那さんもいますしね。幸せそうですよ。

 今は面倒くさい姉かもしれないけれど、大人になったら二人でお酒飲みながら、高校時代人前で手品をできなかったことを一緒に笑えたらいいですね。そこに助手君がいたら、さらにいいのだけれども。

たまごまご

(C)アズ/講談社

前回までのお話

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