学校の先生はいつ有給を使うのか 現役中学教員に聞く「ブラック職場としての学校」(2/3 ページ)
Aさん「消滅した有給がどれほどあるか……」。
「趣味はパチンコ」の教員が多いのは、休みが取りにくいから?
―― ゴールデンウイークなどの長期連休は何してるの?
長期連休に合わせて、部活の大会が行われることが多い。多くの学校が参加できるタイミングというのもあるだろうけど、そもそも部活は教育課程外で、授業がないときにやるべきものだからね。
このあたりの事情はポジションによっても違って、“副”顧問の場合は出番が少ないから、休みやすかったり。夏休みの部活くらいしかない時期だと、有給も取りやすいかな。
―― そういえば、教員っていつ有給使ってるの? 「今日は先生が有給を取ったので自習です」みたいな経験がないんだけど
付与される有給は年間20日、夏季休暇、リフレッシュ休暇などを合わせると使える休みは30日ちかい。
―― かなり手厚いね
でも、実際には使い切れない人がほとんどじゃないかなあ。いろいろ話した通り、授業がない時期も仕事はあるわけで、2年経過して消滅した有給がどれほどあるか……。
ちなみに、生徒にトラブルが起きたりすると呼び出しを受けるから、いつ、どれくらい休めるかよく分からないところがあって。遠出もしにくいせいか、パチンコを趣味にしてる先生はけっこう見るよ。フラッと遊びに行けて、都合がいいのかね。
他人が好きでやってることだし悪いとは言わないけど、職員室のその手の会話は生徒に聞かせられないよね(笑)。「あそこの店はよく出る」だの「こないだはいくらスッた」だの「今度一緒に打ちに行きましょうよ」だの、ずっと話してる人いるもんなあ……。
(続く)
※本企画は、1人の現役教員の声をそのまま記事化したものです。実際の労働環境は自治体、学校などによって異なる可能性があります。
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