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東尋坊の絶景をドローンの視点で満喫 VRゴーグルで味わう疑似遊覧飛行が楽しそう

現地で「バーチャルスカイ」サービスを運営する上野浩幸さんに話を聞きました。

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 絶景で有名な東尋坊(福井県)で実施されている、ドローンが空撮中の風景を、VRゴーグルでリアルタイムに見られるサービスがTwitterで注目を集めています。鳥になった気分で楽しめそう!

右端の男性(代表の上野さん)が操縦しているドローンからの映像を、利用者がVRゴーグルで視聴。端から見るとシュールですが……(画像提供:タフィーさん)
ゴーグルの中では目の覚めるような絶景が!(公式Facebookより)

 このサービスは、東尋坊広場内で体験できる、「東尋坊ドローン バーチャルスカイ」。代表の上野浩幸さん(リンク先Facebook)が操縦する、ドローンが映した絶景をリアルに味わえます。料金も約15分で500円とお手ごろ。

バーチャルな遊覧飛行(Facebookより)

 Twitterでは「ポテンシャルを感じる」「ほかの観光地もマネしてほしい」と好評。せっかく現地にいるのだから、生で風景を見ればいいのでは? といったツッコミもありますが、上空からの視点はドローンならではのものですし、体調や身体の都合で海際まで行けない人の助けにもなる、有意義なサービスといえるでしょう。

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 編集部は上野さんを取材し、サービスの詳細を聞きました。始めたきっかけは趣味のパラグライダー。それで知った、鳥の視点で飛行することのすばらしさを、多くの人と共有できる方法はないか、長年考えていたのだそうです。

 やがて高性能なドローンやVR機器が市場に登場。これならば擬似的に飛行を体験できると思いつき、事業化に向けてシステムの開発を始めました。VRゴーグルはDJIの製品を使用し、自作の誤操作防止装置を加えカスタムしているとのことです。

 そして上野さんはドローン操縦技能の認定を取得。さらに国土交通省から飛行認可を受け、さらに地元の役所や観光協会、警察署の了承を……と、さまざまな手続きを経て、2019年5月2日からサービスを開始しました。

 体験プランには、「仮想飛行コース」(約15分間500円)と「仮想操縦コース」(約15分間1000円)を用意。前者は前述したように、上野さんの操縦による映像を見るもので、最大5人まで同時に参加できます。

 後者は、利用者が専用のレバーを前後左右に動かすことで、擬似的に操縦の雰囲気まで味わえる1人用のコース。実際の操縦は、モニタリングされたレバーの操作量を参考に上野さんが行うので、安心して体験できます。飛行中は好きな場面を自由に撮影でき、500円の追加料金を支払えば画像ファイルを持ち帰れるサービスも。

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 いずれにせよ、ドローンは主に東尋坊の岩場や断崖を海側から見るように飛行。電波到達範囲の都合で限りはありますが、利用者のリクエストに応じてコースや向きを変えることもできます。万が一墜落事故があっても、飛行ルートのほとんどが海上のため、人的被害の発生確率は非常に低いと考えているとのことです。

近くの雄島と東尋坊を巡る、コース上の景色。操縦上の安全を考慮して、VRゴーグルの視点は固定しているとのこと(Facebookより)

 現状はまだ知名度が低く、利用者は平日で1~10人、休日で5~20人程度と苦戦しているとのこと。それでも「こんな東尋坊は見たことがない」「今回の旅行中最大のイベントだった」「岩場まで自力で行けない人にはありがたい」などと、体験者からは絶賛の声が寄せられているそうで、今後の発展が期待されます。

協力:上野浩幸さん/タフィー(@TO_tuffy)さん



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