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【青春18きっぷオススメコース】高原の観光列車「HIGH RAIL 1375」でウマすぎる肉駅弁を喰らう旅月刊乗り鉄話題(2019年9月版)(4/5 ページ)

テーマはおいしい「肉と鉄道」。使い切りましょう、青春18きっぷ!【写真たっぷり51枚】

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小淵沢の有名駅弁は見逃すなかれ でもそばの誘惑に負けちゃった

 寂しい気分も改札口まで。ここは小淵沢ですよ。駅弁で有名ですよ。その中でも「元気甲斐」が特に有名です。


大人気駅弁「元気甲斐」(1600円)

 元気甲斐は、愛川欽也氏が司会を務めた「探検レストラン」というグルメ番組で、小淵沢駅においしい駅弁を作ろうという企画で生まれました。プロデュースは料理評論家の山本益博氏、アートディレクションは映画監督の伊丹十三氏、命名はコピーライターの岩永嘉弘氏。岩永氏は洗濯機の「からまん棒」、東武特急「スペーシア」なども手掛けた方。掛け紙はイラストレーターで絵本作家の安西水丸氏。鉄道ファンならば絵本「がたん ごとん がたん ごとん」をご存じかも。

 こんなそうそうたるメンバーが、愛川欽也さんの号令の元、よってたかって作ったうまい駅弁、それが元気甲斐です。デパートの駅弁大会でも、都内の駅弁店でも入荷次第売り切れ。それが本店の小淵沢駅では山積み。ラッキーです。

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 ん? でも隣には「小淵沢丸政の信州牛弁当」も。おおっ1980円だと? ハイランクですがどうしよう。いや買う。だってきっぷ代ですごくトクしてるんだから。特急料金よりこっちにお金を使いたい!


元気甲斐は二段重ねで、上段は京都「菊乃井」、下段は東京「吉左右」という名料亭のレシピ

高級駅弁「小淵沢丸政の信州牛弁当」(1980円)も買った。だって、旅のテーマは「肉と鉄道」ですから

リンゴを食べさせて育てたA4/A5ランクの肉がギッシリ。とんでもなくうまかった……

 これで帰路も肉を喰らうぞ、と改札口に戻ると何だかそばつゆの良い香り。駅そばだ! あらら、何ですか。山賊そばですか。鶏の山賊焼がドーンと乗っている。山賊焼、好きだあ。信州暮らし時代の懐かしの味です。鶏肉を竜田揚げ風に調理するんですけれど、衣に独特の味付けがあります。信州は衣の味を薄めにして、甘辛のタレをかけます。こちらはそばつゆがタレを兼ねる感じなのかな。

 はっ。気づいたときには食券を握っていました。素通りできなかった……。大きな山賊焼にかぶりつきます。カリッ、じゅわっ。なるほど、衣はちょっと濃いめの味付けだ。ああ、どうしよう。脳から幸福な何かか分泌されました。夢中で食べて汗だく。ごちそうさまでした。あら、こちらには馬肉そばもある!! ……次の機会にします。もう、おなかいっぱいです。211系電車はクロスシート。駅弁を食べやすい座席ですが……もう食べられない。


ガマンできずに食べてしまった「山賊そば」(380円)。カリじゅわ山賊焼がトンデモなくうまかった

 帰路は中央線各駅停車の高尾行きで台風接近中の東京方面へ。自宅最寄りの東急電鉄は22時から運休と告知していました。もしどこか途中で運休になり帰れなくなってしまったら、さっき買った高級駅弁がぜいたくな非常食となるところでしたが、無事に帰宅して4回目の旅は終了。駅弁は家族とおいしくいただきました。

 次回は青春18きっぷ 2019夏の旅の最終回(青春18きっぷ 5枚目)「富士宮やきそばと身延山ロープウェイの旅編」をお届けする予定です。お楽しみに!

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