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日本一貧乏な観光列車「ながまれ海峡号」の1回しか出ないメシで満腹になってやったぜ月刊乗り鉄話題(2019年10月版)(2/5 ページ)

はるばる来たヨ函館ェ~ おいおいおいおい……! 1回だけれど「4時間食べ続ける」旨すぎる列車でした。【写真40枚】

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「夕食は1回」だけなのに、「おいしいものがどんどん出てくる」……ナゼだ?

 列車はしばらく函館市街地を走ります。戸建てが多いせいか空の広さを感じます。家の玄関や洗濯物干し場にガラス張りの風よけがあるのが見えます。寒さと潮風のある街の家です。あと、なぜか白い窓枠の家が多い。壁が白くないので、かえって白い窓枠が目立つのかな。昔、渋谷で流行したガングロの女の子の目を想像してしまいました。函館の家は渋谷系だなあ、と、間違った感想を抱きつつ……。


函館山が見える

 上磯駅を出発してしばらく走ると海沿いの景色になります。穏やかな函館湾の向こうに、夜景で有名な函館山が見えます。函館山が見えなくなると津軽海峡です。空気が澄んでいれば青森県の下北半島が見えます。ながまれ海峡号は、こんな海の景色を眺めつつ、うまいものを食べて楽しむ列車です。

 どんなうまいものが出てくるかというと……。

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15時51分 函館駅発車時→「メルちゃんのうまイカパイ」


メルちゃんのうまイカパイ

 函館駅の発車時に出てきたのが「メルちゃんのうまイカパイ」。さきイカが入った塩味のパイです。チーズ風味でした。

16時19分 上磯駅停車時→地元商店街の立ち売り(別料金)


上磯駅停車時の様子。この列車は窓が開くので、昔ながらの窓越し買いを体験できる

上磯駅の立ち売りで買ったそれはうまかった品々

 上磯駅では地元商店街の方による立ち売りがありました。「ホッキしゅうまい」は大人気ですぐに売り切れ。「べこ餅」はずーしーほっきーの形。ホッキは入っていません。「ナイアガラぶどう」は大きい粒で1房100円。すごく甘かったです。

17時41分 木古内駅折り返し停車→「道の駅みそぎの郷きこない」で買い物タイム


木古内駅近くの道の駅「みそぎの郷きこない」で買い物

 木古内駅では、近所の道の駅「みそぎの郷きこない」に寄ってお買い物タイム。約42分の折り返し時間があっという間に過ぎていきます。併設するパン屋さん「コッペん道土」の塩パンが有名だそうで、すぐに売り切れるとのこと。列車内で試食用1個と予約用紙が配られます。そりゃ買うよね。店内には道南のお土産がたくさんありました。


道南いさりび鉄道グッズの中には江差町の銘菓「五勝手屋羊羹」もあります。小豆ではなく金時豆を使う珍しい味。昭和天皇がお土産に買ったそうです

18時22分 木古内駅発車時→「どうなんパスタセット」


木古内駅/どうなんパスタセット

 木古内駅発車時には「どうなんパスタセット」が出てきました。山形県出身の有名シェフ奥田政行さん監修のペンネ・アラビアータ、サラダ、塩パンのセット。ペンネ・アラビアータはトマトの酸味と厚切りベーコンのうまみがじゅわり。江差産ズワイガニの「カニミソ味」が隠し味だそうです。

18時59分 茂辺地駅停車時→「北斗市特選いさりび焼き」


プラットホームでバーベキュー「北斗市特選いさりび焼き」

 茂辺地駅では、何とプラットホームでのバーベキュー「北斗市特選いさりび焼き」。焼き上がったら折り詰めにして車内へ持ち込みます。

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大きなホタテ貝、ホッキ貝、ツブ貝、から揚げにおにぎりにいなり寿司、デザートにコーヒー大福。うわぁぁぁ、おなかいっぱいだ

 ちなみに「ながまれ海峡号」の申し込みWebサイトには「夕食1回」とあります。つまり「うまイカパイ」から「いさりび焼き」まで、4時間のコース料理というわけです。

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