ニュース

“推し”の目と同じ色のビーズを見るとオタクは泣く…… アクセサリーのプロに「イメージアクセ」の作り方を聞いてみた(2/3 ページ)

泣けるアクセってなんだろう……と思っていましたが、泣けました。

advertisement

イメージを形にするパーツの選び方

――アクセサリーに使うパーツはどのように選んでいますか?

 直感的なときもありますし、論理的に選ぶこともあります。例えば、「ヘンゼルとグレーテル」のピアスは、メインのパーツを見た瞬間に、これはクッキーの形だ! と思ったことから、題材となる物語が決まりました。

グリム童話「ヘンゼルとグレーテル」ピアス

 逆に、買っておいたものが、いつか自分のイメージするものの姿にぴったり当てはまることもありますね。「蜘蛛の糸」のネックレスは、かなり前に買った植物のパーツが目についたところからできたものです。この植物のパーツはかなり特徴的ですが、大手の手芸店やパーツ屋さんのものだけを使うと、どうしても人と似たものができてしまうので、色んなお店を巡って珍しいものを見つけるようにしています。

advertisement
芥川龍之介「蜘蛛の糸」ネックレス

 あとは、少しマニアックですが、素材のもつ名前の由来や特長を知って、イメージにつなげることもあります。例えば、「銀河鉄道の夜」のネックレスに使ったフローライトは、熱すると壊れながら発光するところを星にたとえています。

宮沢賢治「銀河鉄道の夜」ネックレス。フローライトはリング状のパーツの中にある水色の石です

 「檸檬」のブレスレットに入れたオニキスは、ギリシャ語で「爪」という言葉に由来する名前なんですよ。黒い色なので、爪痕のような少しダークなイメージもありますね。

梶井基次郎「檸檬」ブレスレット。黒い石がオニキス

――素材の名前の由来まで考えてパーツを選んでいるなんて、驚きました……! でも、パーツのことをよく見ることで、いろんな部分に自分の思いを込められそうですね。

 そうですね。素材のことを知ると、表現の幅がグッと広がると思います。とはいえ、どうやってアクセサリーを作っているのかなかなか分かりづらいと思うので、実際に「印象的な一文」のような文字の情報と、「キャラクターのビジュアル」といった絵の情報、それぞれから実際にパーツを選んでみますね。


新星急報社さんのパーツ箱。さまざまなテイストのパーツが並んでいます。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  2. 猫だと思って保護→2年後…… すっかり“別の生き物”に成長した元ボス猫に「フォルムが本当に可愛い」「抱きしめたい」
  3. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  4. 大谷翔平&真美子さん、“まさかの姿”に!? 大谷・地元の空港がMVP祝福で湧く 「真美子夫人まで」「怖いぞ…」
  5. 海で“謎の白い漂流物”を発見、すくいあげてみると…… 2億1000万再生された結末に「本当によかった」「ありがとう」【チュニジア】
  6. 大谷翔平と真美子さん、「まさかの服装」に注目 愛犬デコピンも大谷家全員で“歩く広告塔”ぶり発揮か
  7. スーパーで売っていた半額のひん死カニを水槽に入れて半年後…… 愛情を感じる結末に「不覚にも泣いてしまいました」
  8. ワゴンに積まれていた“980円の激安デジカメ”→使ってみると…… まさかの仕上がりに「お得感がすごい」
  9. 難問の積分計算をホワイトボードに書き置きしておいたら……? 理系大学での出来事に「かっこいい」「数字でつながる感じいいな」の声 投稿者にその後を聞いた
  10. 「うおおおおお懐かしい!!」 ハードオフに3300円で売っていた“驚きの商品”が140万表示 「ガチのレアモンや……」