「モトカレマニア」3話、マコチ(高良健吾)「付き合うとは言ってない!」に大ブーイング バチェラー友永の仕打ちがよぎる(1/2 ページ)
作者・瀧波ユカリも怒りのツイート!
10月31日に「モトカレマニア」(フジテレビ系)が放送された。ちょうど、当日はハロウィンだった。だからこそ、新木優子の囚人コス、田中みな実のポリスコス、浜野謙太のキャッツアイコスなどをドラマ序盤から楽しめた。しかし、「このポップなオープニングは何だったの?」と思うほど、3話には救いのないエンディングが用意されていた。
「好きです」(ユリカ)、「今は返事はできない」(マコチ)
難波ユリカ(新木優子)は“マコチ”こと福盛真(高良健吾)から、山下章生(浜野謙太)との恋も仕事も全力で応援すると言われ、再びモトカレマニアとして生きる決意を固めた。
そんな折、ユリカが配ったチラシを見て物件を買いたいという1組の夫婦から連絡が入る。この契約が成立すれば正社員になれると張り切るユリカ。社長の安藤一朗(小手伸也)は、マコチにユリカのサポートをするよう指示する。その話を聞いたひろ美(ガンバレルーヤよしこ)はユリカのことが心配に。一方のユリカは、マコチと先輩・後輩の関係に戻ると宣言した。
ユリカは購入を申し込んできた夫婦を内覧へ連れていく。物件を気に入った2人はすぐに申し込みをしたいとのこと。ただ、彼らは他にも申し込んでいる物件があるらしい。そこでマコチは、可能性があるのなら物件を磨いて良さを伝えようとユリカに提案した。ユリカが手を付けたのは、物件の庭の草むしりだった。その甲斐あって、契約は無事に成立。マコチは「やっぱりユリカと仕事するのは楽しい。また一緒に頑張れるのは嬉しい」とユリカに伝えた。その言葉を聞いたユリカは、思わず「好きです」とマコチに告白してしまう。マコチは「今は返事できない。気持ちを伝えてくれてうれしかった」と返答した。
ユリカは誕生日に憧れの小説家・丸の内さくら(山口紗弥加)と遭遇、食事に誘われた。さくらはマコチの同居人で、ユリカにライバル心を抱いていた。また、彼女は20年前の初彼を想い続けるモトカレマニアでもある。さくらは「1度こじれた縁は元に戻らない」とユリカに釘を差した。
ユリカが帰宅すると、家の前でマコチが待っていた。マコチは誕生日プレゼントをユリカに渡し、うれしくて涙するユリカにキスをした。しかし、マコチはユリカと復縁するつもりはなかった。
「マコチはクズ」とわかった第1章
次回予告によると、今夜放送第4話でドラマの第1章は幕を閉じるという。原作で描かれたエピソードがほぼ消化されたため、この先どんな展開が待ち受けているかは不明だが、1章を見てわかったのはマコチがクズという事実である。
告白してきたユリカをファミレスへ連れて行ったマコチは「かわいいなと思っちゃった」と伝えた。さっき告白してきた元カノにこの一言とは。もう、恋が始まる予感しかしない。
厄介なのは、マコチを映すドラマの画面がユリカの視界そのままになっているということだ。実は、我々はマコチを見るユリカの視界を疑似体験(VRというか主観映像というか)しながら「モトカレマニア」を見ている。すなわち、我々はユリカの胸の高鳴りを共有しているのだ。
ユリカの誕生日当日。家の前で待ち伏せしていたマコチはユリカに誕生日プレゼントを渡し、自然な流れでキスをした。その姿を目撃したひろ美から「付き合うことになった?」と確認されたマコチは「付き合うとは言ってない!」とピシャリ。あまりの剣幕に筆者は笑ってしまった。あんなに力強く否定されたら号泣してしまう。
確かに、キスからの交際否定は女子からするとクエスチョンマークのはず。ただ、いわゆる適齢期の女性と交際が始まりかける瞬間、男はいろいろ考える。結婚を視野に入れることは大前提。でも、内心はそこまで早く結婚したくない自分がいる。しかもマコチは、大物作家と高級マンションで同居中というスペシャルなカードを持っている。それを捨てるのは惜しい。
要するに、マコチはずるいのだ。よく考えていないのに、かわいくてたまらなくなったからユリカにキスをした。でも、「付き合うとは言ってない!」。
マコチは正直者だ。「焼売」を「やきうり」と誤読しても素直に無知を認めるし、感じたままにユリカへ「かわいい」と伝えてしまう。その場で正直な行動を取る者は、後先を考えていない場合がある。自分の気持ちに素直であろうとすることと責任感は、なかなかに両立しづらい(「正直」を大義名分に炎上を起こした「バチェラー3」友永真也の案件に似ている。参考記事「“賛否両論”というかほぼ“否” バチェラー・ジャパンシーズン3、なぜファンは悲鳴を上げたのか」)。
マコチは天然だ。ユリカへの誕生日プレゼントにレーザー測量計を選ぶ天然さは残念。再会直後にマンションの営業をした愚行を反省したはずなのに、また物件の話をし始めているし。
マコチの無責任さは女性視聴者を刺激、SNSではブーイングの嵐が巻き起こった。作者・瀧波ユカリでさえ放送中に「マコチ~~~」と怒りのツイートを発信していたし。もちろん、「#山下にしとけ」のハッシュタグは大量発生! ひろ美を演じるよしこがマコチに「クソがっ!」と吐き捨てなかったのは、逆に驚きだった。つまり、クズがクズとわかった3話だったのだ。でも、別の恋へ向かったほうがいいはずなのに、その人じゃなければダメなときがあることもわかっていただけると思う。
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