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リクナビ運営元にプライバシーマーク取り消し措置 要因は「内定辞退予測」に関する個人情報の取り扱い不備
「リクナビDMPフォロー」サービスにおいて、本人の同意が不十分なままデータを提供していた件が問題に。
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就職情報サイト「リクナビ」を運営するリクルートキャリアが、就活学生の応募動向予測を企業に提供するサービス「リクナビDMPフォロー」にかかる個人情報の取り扱い不備がもとで、プライバシーマークの取り消し措置を受けたと発表しました(関連記事1/2)。
プライバシーマークは、日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)が、個人情報について適切な保護措置を講じている事業者を評価する制度。認定された事業者はプライバシーマークを公に使用し、個人情報の管理体制を確立できていると分かりやすくアピールできます。
リクルートキャリアも認定事業者の1つでしたが、「リクナビDMPフォロー」で本人の同意が不十分なままデータを提供していた件が、8月ごろ明るみに出て問題に。同社は当初よりJIPDECに報告を実施しており、その内容を受けて11月14日付でプライバシーマークの取り消し措置を受けたとのことです。
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なお、要因となったリクナビDMPフォローは8月4日で廃止。リクルートキャリアは今回の事態を厳粛に受け止めて再発のないよう改善に取り組むとしつつ、「JIPDECの認定個人情報保護団体には、今後も対象事業者として継続加入する」と述べています。
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