レビュー

阿部寛「まだ結婚できない男」7話 有希江のカフェを守った桑野さん、ついに恋愛モード始動か?(2/2 ページ)

北村一輝経営のカレー屋登場。

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3人の女性陣がイマイチ生かされていない

 いつもの桑野だったら、恩着せがましくペラペラしゃべりそうなものだが、今回の件に関しては沈黙を守っていた。

 「あんなカフェが、僕には大事なんですよ」と桑野は語っていたが、「報酬が相当いい」話を蹴ってまでカフェを守るとは、何だかんだで有希江にかなり好意を抱いていそうではある。

 一方、有希江の心境にも変化が!?

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 「結婚もそうだけど、恋愛も相手しだいよね」

 という話題の中で、唐突に桑野の話題を持ち出した。

 「桑野さんって悪い人じゃないじゃない? 桑野さんと好き同士になれる人がいたら、意外と幸せなんじゃないかなと思って」

 夫の浮気で離婚に至り、結婚にはこりていると思われる有希江と、最初から結婚に対してポジティブなイメージを持っていない桑野。意外といいカップルになりそうだが……?

 まどかなのか、有希江なのか……エピソードが分散してしまっており、3人の女性陣がイマイチ生かされていない。戸波早紀(深川麻衣)に至ってはほぼモブ状態だ。

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 結婚はともかく、恋愛に対しては若干前向きな姿勢を見せている桑野さん。これから恋愛モードに入っていくのか、それともただただ桑野さんの気持ち悪さを眺めるドラマで終わってしまうのか!?

桑野を巡る女性たち、早紀の存在が薄くなっていく イラスト/北村ヂン

「障害のある恋」に燃える桑野さん

 今回、桑野の恋愛観もチョロッと披露された。

 自分の芝居がイマイチなのは、恋愛経験が足りないからじゃないかと悩む早紀に対し、

 「障害だな。どんなに愛し合っていたとしても、障害がなければ激しくなりようがない」「確かに僕は一見、恋愛には不向きかも知れませんよ。でもね、そんな孤独な男は、ひとたび恋に落ちた日には……はははっ」

 なんてアドバイスを。しかし早紀は、イケメン人気俳優と人目をはばかっての恋をしていたくらいだから、桑野よりは恋愛経験がありそうだ。

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 ラストで桑野が聴いていた曲は、映画「ひまわり」のサウンドトラック。第二次世界大戦中に結婚したものの、夫の出征によってすぐに引き裂かれてしまった夫婦の物語。

 「障害か、燃えるなぁ……」

 とニンマリしていたが、そんな障害のある恋愛、そうそうできないよ!

北村ヂン

文章からイラスト、漫画、映像まで、あの手この手でインターネットのみなさんのご機嫌をうかがうハイパーメディアライター

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