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「まだ結婚できない男」6話 阿部寛&デビット伊東の濃い顔がサウナでご対面「テルマエ・ロマエ」感がハンパなかった(1/2 ページ)

やっくんは誰なのか問題も決着。

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 桑野信介(阿部寛)のことを誹謗中傷している「やっくんのブログ」。第1話から引っ張ってきた「やっくんは誰なのか」問題が決着。「まだ結婚できない男」(フジテレビ系・火曜21時〜)第6話。


まだ結婚できない男 桑野を誹謗中傷する「やっくん」の正体が明らかに イラスト/北村ヂン

「やっくん」の正体はまさかの知らない人!

 桑野から依頼を受けた弁護士・吉山まどか(吉田羊)が請求をしていたプロバイダから個人情報が開示されたのだ。犯人は大和貴史(三四郎・相田周二)なる男。まさかの知らない人というオチ!

 これまでドラマに登場していないので、視聴者が知らないのはもちろん、桑野たちもまったく知らない人物だという。

 三四郎・相田は「まだ結婚できない男」公式サイト上で公開されている「桑野のお気に入りクラシック曲」という動画に出演しているが……。そんな伏線あるか!

 「やっくん」の正体は今作において超重要な謎だと踏んで、前作の出演者や、建築事務所内の仲間たち、はたまた桑野の家族内の犯行では……などといろいろ推測していたけど、考えるだけムダだった。この肩透かし感……。

 「やっくん」こと大和は、もともとは桑野のファン。桑野のような建築家になりたいと夢みていたものの、大学受験に失敗し、給料の安いクソみたいな会社に就職。なんとか「あまりかわいくない」彼女ができたものの、その彼女にも浮気され、その相手の名前が「信介」だったことから、桑野への思いが逆転し、誹謗中傷ブログを立ち上げたのだという。

 そういえば、桑野の母は以前「やっくん」について、「この人、よっぽどあなた(桑野)のことが好きなのね。かわいそうに」なんて言っていたけど、こういう意味だったのか。

 有名人との距離感を勘違いしやすいネット時代に起こりがちな話ではあるが、大和の悲しい告白を聞きながらもずーっと「で、誰だよお前」という気持ちがぬぐえなかった。

阿部寛×サウナから醸し出る「テルマエ・ロマエ」感

 「やっくん」の正体が判明する前、桑野が勝手に犯人だと疑っていたジムの客・薬丸(デビット伊東)の扱いも雑だった。

 もともと、名前に「や」がつく、ブログをやっている、というゴーインな理由で疑われていた薬丸。視聴者も「さすがにコイツは犯人じゃないだろ」と思っていた人が多いと思うが、なぜか桑野だけは疑念を強めまくり、今回は本人に直撃してしまっていた。

 ジムのサウナでふたりになったタイミングで、

 「ボクとふたりっきりでサウナにいるのはどんな気持ちですか!?」「逃げることないでしょ、あんなに俺に関心があるくせに!」

 半裸で薬丸に迫る。……いわゆる、同性愛者と勘違いされちゃうギャグ。

 阿部寛&デビット伊東という濃い顔ふたりがタオル一丁で対峙している様子は「テルマエ・ロマエ」感があって面白いシーンではあったものの、今時、こんな古典的なギャグを入れなくても……。

 「やっくん」の正体が薬丸とはまったく関係がないと判明し、まどかから促されて薬丸に謝罪をした桑野。

 薬丸がやっていたのは、当然誹謗中傷ブログなどではなく、「一人で楽しむ都会生活」という愉快なブログ。

 「東京にも緑はある! 一人キャンプを堪能」「ビルのスキマから見える富士山は格別!」などなど、ひとり上手な桑野とも気が合いそうなエントリーの数々。

 前作で、桑野がずーっとやっかみ続けてきたのに、いざ話してみたらメチャクチャいい人で、仲良くなってしまった金田(高知東生)のようなポジションになりそうだ。


まだ結婚できない男 「テルマエ・ロマエ」(DVD)2012年/東宝

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