大ヒットした前作から受け継いだ“語られるべき姉妹の絆” 「アナと雪の女王2」で描いた“家族の愛”についてクリス・バック監督が語る
「最初から僕たちのなかでアナとエルサが最後どうなるのかというのは見えていたから、それまでの物語を作るのが仕事だった」
アニメーション映画史上全世界興収歴代ナンバーワンの記録を打ち立て、社会現象まで巻き起こした「アナと雪の女王」(2014年日本公開)の続編「アナと雪の女王2」が11月22日から公開中です。
同作の舞台は、アレンデール王国の女王エルサと妹のアナが強い絆で結ばれた前作から3年後。不思議な“歌声”がエルサに届き、王国が危機に見舞われてしまいます。姉妹は歌声の正体を知るため、アナの恋人のクリストフや雪だるまのオラフとともに、エルサの力の秘密を解き明かす冒険に出かけます。
日本でも歴代興行収入第3位を記録した前作の続編は、どのようにして作られることになったのか、ねとらぼエンタでは前作に引き続き監督を務めたクリス・バックへインタビューを実施。「アナやエルサのことが恋しくなってしまったから続編を作ることを決めた」という「アナと雪の女王2」について語ってもらいました。
――前作が大ヒットを記録した中、「アナと雪の女王2」を作るプレッシャーはかなりのものだったと思います。
クリス・バック監督(以下、バック監督): 世界中のファンが前作をどれほど大好きでいてくれたのか、どう受け止めているかを知っていたのでプレッシャーはもちろんありました。けれど、そういうプレッシャーは僕たちが働いているスタジオには持ち込まないで、良いものを作るために向き合ってきました。
――そのプレッシャーを超えてまで続編を作りたいと思った理由は?
バック監督: 2015年にスピンオフ作品「アナと雪の女王 エルサのサプライズ」を作ったとき、自分たちのキャラクターに再び命が吹き込まれていくのを見てジェニファー・リー監督とともに彼女たちのことが恋しくなってしまったったんです。だって、彼女たちの人生はきっとこれからですし、語られるべき物語がありますからね。
そこから続編を作るにあたっては、最初から僕たちの中でアナとエルサが最後どうなるのかは見えていたし、それまでの物語を作っていくのが僕たちの仕事だったので、そこまで難しいことではありませんでした。
――魅力的な新キャラクターも仲間入りしましたが、バック監督の今作の一番のお気に入りのキャラクターを教えてください。
バック監督: 風の精霊、火の精霊、水の精霊、地の精霊たちです。僕はエルサと彼らのつながりが大好きで、本当に気に入っています。特に、水の精霊とエルサのパワフルな関係、そして最初は危険な存在だけど、エルサの自身の力に気付いたいたずらな顔をのぞかせる風の精霊がチャーミングで大好きです。
――姉妹の強く深い絆、自然と人間の共存をはじめ「アナと雪の女王2」ではさまざまなテーマが扱われていました。現在と過去が交差していたり、アナとエルサのアクションシーンも多くなったりととても壮大でしたが、監督が特に今作で描きたかったものは?
バック監督: 「アナと雪の女王」シリーズの核となる部分はやはり姉妹の関係だと思っているので、僕たちにとって一番重要だったのは、アナとエルサの関係をきっちりと描くことでした。たくさんの要素は確かにありましたが、それらにより2人の絆はかつてないほど強く、深くなったと思います。
多くのディズニー作品がそうであるように、「アナと雪の女王2」も核となっているテーマは“家族”です。2人の女性たちーーアナとエルサにどんな困難が立ちはだかっていたとしても向き合い、乗り越えていく強さ。そして、絶対に引き裂かれることのない2人の絆に、家族の愛を感じてほしいと思っています。
――今作で、アナとエルサたちの“語られるべき物語”を描ききれたと感じていますか?
バック監督: 今はアナとエルサが素晴らしいエンディングを迎えられたことにとても満足しています。なので、まだ続編のことはなにも考えていません。やはりまずは、世界中のファンに「アナと雪の女王2」を楽しんでほしいと思っています。
――ありがとうございました! 最後に、日本のファンに一言お願いします。
バック監督: 早く日本の皆さんにこの作品を見てほしいと思っています。前作も日本の皆さんはすごく応援してくださったので、「アナと雪の女王2」を分かち合えることが本当に楽しみです。
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