レビュー

「モトカレマニア」その恋愛は「恋」か「執着」か? 最終話直前、3組のカップルの“3歩進んで2歩下がる”関係を振り返る(2/2 ページ)

「マコチ、マコチ」言ってたユリカが、最終回直前「恋じゃなかったかも」って。

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鼻をヒクヒクさせた新木優子

 5話に登場した桃香が、ここに来て再登場! “匂わせ”を得意とする桃香がマコチの肩に頭を預ける場面をユリカは目撃、鼻をヒクヒクさせるほど苛立った。しかし、マコチにはマコチの言い分がある。元夫の結婚に押しつぶされそうな桃香に肩を貸していただけ。つまり、“匂わせ”の材料として彼はいいように使われたのだ。マコチはこういう男である。優しさは時に罪になることがわかっていない。

 マコチ「ユリカを失いたくないから、他の人とキスなんてしない。信じられないの?」

 ユリカ「違うの。私、自分の気持ちが……信じられない」

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 散々「マコチ、マコチ」と言い続けていたのに「好きかわからない」と迷路へ入ってしまったユリカ。元サヤに収まるも、「あれ?」と冷めた自分を気付くのはあるあるの1つだ。好きと思い込んでいたのに、いざ付き合ったらいまいち盛り上がれない自分。恋と執着は似ているようで違う。

 今夜、「モトカレマニア」は最終回に突入する。好き同士なのに離れ離れとなった山下&むぎ。明らかにやめたほうがいい和真に執着してしまうさくら。桃香の出現でマコチが信じられなくなり、自分さえ信じられなくなったユリカ。この3組が抱える問題を1時間だけで回収できるのだろうか?

 はっきり言ってこのドラマ、8話という長尺をかけて来たはずがどのカップルもほとんど進展していない。3歩進んで2歩下がるを繰り返してきただけ。最終回ではバッチリ決着を付けられるのか? それとも、やっぱり振り出しへ戻ってしまうのか?

 本音を言ってしまうと、エンディングへの助走は盛り上がりに欠けたままだ。序盤はコメディテイストが楽しかった「モトカレマニア」も、中盤からは面倒くさく凡庸な恋愛ドラマになってしまった感がある。挽回を期待したい。

 

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寺西ジャジューカ

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たけだあや

イラスト、粘土。京都府出身。

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